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6月22日(月) 乃東枯(なつかれくさかるる) 旧暦5月8日
柾(まさき)の花。 お天気がよいと、見過ごしてしまうような地味な花であるが、 この日、 雨に濡れて素晴らしく輝いていて、 無視してやり過ごすなんてできなかった。 昨日の朝日新聞の「風信」に、山田閏子著『深見けん二の百句』が紹介されていた。 著者は、「初桜」主宰。副題は「俳句は心で作る」「人はみななにかにはげみ初桜」「先生はいつもはるかや虚子忌来る」(ふらんす堂・1650円) うれしいお知らせがある。 大塚凱さんの句集『或』を装幀してくださった三橋光太郎さんが、 第59回造本装幀コンクールにて、日本書籍出版協会理事長賞(文学・文芸部門)を受賞された。 三橋光太郎さま、ご受賞おめでとうございます。 こころよりお祝いをもうしあげます。 大塚凱さんにとっても、うれしいニュースであるとおもいます。 あらためて、この一冊の装幀を紹介します。 造本は、四六判コデックス装三方ミーリング製本というものです。 三橋さんの最近のお仕事としては、『小澤實前期句集集成』があります。 こちらもまた、改めて近々に紹介をしたいとおもいます。 雨を避けていたカルガモ。 ほんとうに仲良しである。 #
by fragie777
| 2026-06-22 18:04
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6月21日(日) 夏至 父の日 旧暦5月7日
サッカー対戦、見ました。 わたしは基本的にそれほど興味はないんだけれど、家に対戦を見にやってきた人間がいるので、つきあってみていた。 「チュニジア×日本」 4対0で、日本の圧勝だった。 なかなか日本は強いみたいである。 ただ、 日本戦だけでなく、他の国の対戦試合も観てみたいと思った次第である。 国立・里山の田植風景である。 昨日の雨降りのなかで行われていた。 田植えをしている人に聞いたところ、田植え体験をしたい人たちが集まって有志の会をつくった様子である。 農家の方々ではないらしい。 「収穫のときは、お米をみなさんで食べるのですか?」って、へんな質問をしたところ、 「ええ、もちろん食べます。楽しみです」という答え。 (そりゃそうよね)って思いましたわ。。。 整然と植えられている苗。 機械で植えるのもあり、 人の手によって植えるのもある。 雨に濡れながらの作業はたいへんである。 しかし、暑い日差しの下での作業はもっとたいへんかもしれない。って友人と話したのだった。 この近辺の人たちなんだろうか。 自転車に乗って来ているようだ。 大きな森を背後にひかえ、広々とした田んぼがひろがる。 背後の森には、大鷹が棲んでいると思う。 一度、その姿を見た。 早苗束濃緑植田浅緑 高野素十 昨日は家を出るときに、長靴をはこうかどうしようか、まよったくらい雨がふっていた。 まよったあげく、雨でも大丈夫というスニーカー(と言ってもいつもはいてるヤツ)にした。 友人の男性は、なんとも活かした長靴を履いてきた。 それが、これ。 長靴ならぬレインシューズですと。。。 今日は、近くの中華屋さんに夕食の予約をした。 おいしくて安いお店なのである。 もうそろそろ行かなくては。。 では、では。 #
by fragie777
| 2026-06-21 18:21
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6月20日(土) 旧暦5月5日
国立・谷保天神へむかう紫陽花通り。 と、わたしが勝手に呼んでいる小径。 梅雨の季節らしい一日となった。 一年に一度、紫陽花の季節にこの道をとおるのが楽しみ。 家も背後にあって、今日など夢中で紫陽花の写真をとっていたら、左手のドアーからサングラスをかけて男性があらわれた。 あわてて、 「紫陽花がきれいなものだから、写真にとらせてください」っていうと、 「どうぞ、どうぞ」優しい返事。 (ああ、よかった!) ということで、 紫陽花って、雨を得てこその花であると思う。 どうよ、この輝き。 小径は左へとカーブして、、 来た道をふりかえる。 (また、来年ね……)と、小さな声でつぶやく。 「六月の雨季に咲くアジサイの花は、降りつづく雨にけむって、その紫や靑や紅が空気の中にしっとりと薄く溶け出すような、なんとなく泉鏡花的な幻想に私たちを誘いこむ」と言ったのは澁澤龍彦であるが、澁澤が住んでいた鎌倉の山陰の湿地ならば、あるいは鎌倉という地名が呼び起こすものをおもうと「泉鏡的な幻想」ということも納得できるけど、国立の谷保天神への小径は、人々の生活の匂いのなかでその時がくればたくましく雨にかがやきながら咲いている紫陽花たちなのだ。 紫陽花のいろなき水をしたたらす 川崎展宏 そうそう、ちょっとお知らせです。 今日の夜の10時よりテレビ東京の「新美の巨人たち」という番組で、「深大寺」についての番組をやります。 「人々を魅了してきた知られざる美の秘密に迫る」ということである。 わたしがわが庭(?)とおもっている神代植物園も紹介されるとおもう。 若い人が深大寺におしよせている、ともあり、「寺の成り立ちをひもといていくと、時代ごとに人気を集めてきた数数の至宝の存在があった」とも。 俳人たちは、吟行地としても訪れる人が多いと思う。 虚子や草田男をはじめ俳人たちの句碑があり 石田波郷の墓もある。 たしかに最近、若者がたくさんいる。 人気スポットとなっているのか。 興味のある方は是非に。。。 京王線の電車に。 #
by fragie777
| 2026-06-20 18:07
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6月19日(金) 旧端午 旧暦5月5日
額紫陽花。 いわゆる紫陽花とはひと味ちがう。 ということは、額紫陽花が品種改良の花とおもっていたが、そうではなかった。。。 神代植物園にて。 花二つ紫陽花青き月夜かな 泉 鏡花 6月25日付けの「週刊新潮」の小澤實さんによる「新々句歌歳時記」は、坂本登句集『松の位置』より。 豆飯をよろこび祖母をよろこばす 坂本 登 「「豆飯」は、莢から出したえんどう豆を炊き込んだごはん。緑がすがすがしく、独特の味わいがある。」と小澤實さん。 わたしは通常、白米は食べず玄米食である。それも毎日は食べない。つまりは飯粒はあまり食べないのであると書いて、いやそんなことはないな、お昼はおいなりさんだったり、おにぎりだったり、飯粒をたべていることを思い出した。つまりは家では、ごはん粒を食べないのである。食べるとしても玄米。小澤さんの鑑賞を読んで、ふっと豆飯を食べたくなった。わたしは、枝豆の豆飯が好きである。今日はひとつ、豆飯を炊いてみようかって思っている。 白米に豆のほかに塩とお酒をすこしいれて、堅めに炊く。 うん、 やってみよう。 今日は午後にお客さまがふたり。 俳人の千野千佳さん、 装丁家の三橋光太郎さん。 目下、Pさん担当で、千野千佳さんの第1句集の編集がすすんでいる。 装丁を三橋光太郎さんを希望されたので、 打合せのためにご来社いただいたのだった。 三橋さんは、あらかじめ千野さんの俳句を読んでいて、好きな句などに印をつけておられる。 造本など、どういうのにしようか、いろいろと相談を重ねる。 一番たのしいひとときかもしれない。 本作りにおけるいろんな可能性に夢がひろがる。 わたしは、今日は北海道からきた友人と久しぶりに昼食をともにしたのでしばし不在だったのであるが、その間に話はすすんでいて、戻ったときはもう大方のことが決まっていた。 どんな仕様となるのか、いまのところはナイショ。 楽しみである。 句集名も、ここに記そうと思ったのであるが、Pさんが「ナイショにしておいてください」というので、ナイショです。 千野千佳さん(左)と三橋光太郎さん。 千野千佳さんの序文は、千野さんが所属する「蒼海」の堀本裕樹主宰が、いま全力で取り組んでくださっている。 楽しみである。 千野千佳さま。 三橋光太郎さま。 今日はお疲れさまでした。 北海道の友人とはもっとはなしたかったな。。。 #
by fragie777
| 2026-06-19 18:18
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6月18日(木) 旧暦5月4日
ふらんす堂にむかう朝。 交差点をわたると商店街にはいる。 右側三軒目の二階である。(と言ったってわかんないわよね) 信号待ちのとき、ポスターにきづく。 ご近所の桐朋女子学園の「桐朋祭」。 ポスターにように溌剌とした生徒たちである。 水俣病70年展のポスターも貼られている。 赤字で書かれた「命は美しい」という言葉。 新刊の『現代俳句文庫Ⅱ 柴田多鶴子句集』についてすこし紹介しておきたい。 本句集は、柴田多鶴子さんが主宰する俳誌「鳰の子」創刊15周年の記念として上梓された一冊である。 既刊句集『苗札』『恵方』『花種』『桐箱』の既刊4句集よりそれぞれ100句ずつ選んで400句を収録したものである。 ほかに柴田多鶴子さんご自身によるエッセイ4篇「八に負けても九に勝つ」「母のこと」「寒天造り」「芭蕉のふるさと」を収録、「解説」鷹羽狩行、山口昭男、山西雅子の各氏によるもの。ほかに「季語別索引」を付す。 それぞれの句集から数句ずつ紹介したい。 甲賀より伊賀へ抜け道葛の花 『苗札』 おほかたは燃えしぶるもの雁供養 紙風船つけば空よりつきかへす 勝独楽の紐の汚れに汚れたる 笛吹いて遠足の列縮ませる 『恵方』 青空をまなこに映し角切らる 丹頂の時に争ふ凍てぬため 波の穂の刃びかりや実朝忌 翡翠の直感のみで漁れり 『花種』 咲ききらず凋むもならず冬の薔薇 かまくらに朝の白さのありにけり 全体の半分が顔桜鯛 生き方は変へず障子を貼りにけり 『桐箱』 寒紅を引きただならぬ世に向かふ 角砂糖ゆつくり溶けて雪しんしん 石庭の石のあはひの淑気かな エッセイは短いものが多いのであるが、歯切れがよく一気に読ませてしまう。とりわけわたしは明治生まれのおばあさまのことを書いた「八に負けても九に勝つ」をたいへん面白く拝読した。一部のみ抜粋したい。 祖母は父をはじめとして九人の子を産んで育てた。父のすぐ下の弟は太平洋戦争でシベリアに抑留され、森林伐採の労働により栄養失調で死んだ。戦後生まれの私は、叔父にあたるその人を、実家に飾ってある写真でしか知らない。 たくさんの子供や孫に囲まれた晩年でも、その叔父のことを語るとき、祖母の目は哀しく光っていた。 解説は、それぞれわずかな抜粋となるが紹介をしたい。 三人の方の文章を掲載してあるのだが、この三人の方の文章を選ばれた柴田多鶴子さんのセンスに脱帽である。 「転落の地に八つ当りいかのぼり」「おほかたは燃えしぶるもの雁供養」「紙風船つけば空よりつきかへす」の剛、「身を細うして片蔭を歩きけり」「うすものの草書のやうな立居かな」「残菊の思ひのほかの香りかな」の柔のごとく、柴田多鶴子さんの俳句は、振幅の大きさが魅力。人生の泣き笑いもみなつつみこんでしまうところに、大阪に根をおろした作者らしい情感の豊かさが感じられる。 これは、師・鷹羽狩行の『苗札』に寄せた帯文である。 つぎの山口昭男さんの文章は、「俳句」2024年11月号に掲載された第四句集『桐箱』評である。タイトルは「潑剌に、そして繊細に」一部のみ抜粋して紹介したい。 集中の句は坦々と進んでゆくが、その中で挑戦的な句の存在に気づき、はっとする。そこには、ひとつのところに留まっていない、俳人として見習わなければならない姿勢が見えてくる。 乾物をもどす勤労感謝の日 白菜を切ればあたたかさうな芯 日向へと行きたがる足梅探る 三島忌の一枚落ちて大きな葉 解夏の僧翅あるやうにすれ違ふ どうだろうか、先ほどの吟行句や自分を表した句とは明らかに一線を画している。季語へのチャレンジ。季語への新しい接近。鮮やかな比喩。すべて勇気がいることである。主宰であるが故についつい守りに入ろうとするのだが、そこがない。立ち向かってゆく勢いが心地よい。この句集には守りながらも攻める句が連なっている。 三人目の山西雅子さんの論は、この『現代俳句文庫 柴田多鶴子句集』のために「書き下ろし」たものである。ゆえに、俳人・柴田多鶴子のこれまでの句集に目をとおしその軌跡を丁寧にたどるものである。 タイトルは「苗札から桐箱へ─ 俳句を支えるもの─」。 残念ながら、こちらもわずか一部の抜粋となってしまうが紹介をしたい。 ここまで三句集で見てきたように家族の句は多くなく、詠んでも抑えた表現であるのが多鶴子だ。『桐箱』でもその傾向は変わらないが、ここで表題句をずばり家族の句としたことの意味は大きい。平成二十二年に上梓した句文集『小筥携え─ 俳句の旅─ 』のあとがきに「夫や子供たちとの暮らしで得たものは、私の血や肉となり俳句の底を流れる根幹となっている」とあるが、多鶴子はその思いを集名の形でここにはっきりと示した。最も身近な他者である家族から教えられ、共に暮らす中で人として受け取るものは計り知れない。それが多鶴子という人を、そして多鶴子の俳句を、その底を流れる根幹として支えてきたのだ。なるほど家族の句がみな珠玉だったのもそれなら納得がいく。(略) それでは締め括りにその他の句を挙げていこう。 鰰や雲に潰されさうな村 春日野の樹下に鹿ゐる良夜かな 鼻をつけおでこをつけて花氷 棲み分けて汝は水面やあめんぼう 冬の蠅信心深き人の膝 箸墓のいづこもほてり夏の蝶 御講凪はこべが花をつけてをり 鳰の子の朝日が好きで巣を出づる 天上へ秋薔薇の百届けたし (檜紀代先生ご逝去) 湯のほてり冷ます良夜の青世界 石庭の石のあはひの淑気かな 津の国の川ゆつたりと初景色 多鶴子はあるインタビューで「小さく叩けば、小さく返ってきて、全身で叩けば全身の力で返してきてくれるのが俳句だと思います」と語っているが、これらの句からは、初学から様々に修練を重ね続けた俳句が返してくれる美しい響きが、渾然一体となって聞こえてくる。 以下は「あとがき」より。 令和八年六月に俳誌「鳰の子」は創刊からまる十五年となります。この記念となる年に『現代俳句文庫Ⅱ』へのお誘いを頂きましたこと、とても嬉しく有り難く思います。 本書には既刊句集『苗札』『恵方』『花種』『桐箱』から百句ずつ四百句を選んでおさめました。 今は亡き鷹羽狩行先生、檜紀代先生には、多くのことをお教え頂きました。主宰になってから一層その師恩の大きさを思います。またこれまでお導きいただいた多くの先生方や先輩方に深く感謝致します。 また此の度大変お忙しいなか新たに解説を書いて下さった、山西雅子様に厚くお礼申し上げます。 鳰の子の潜りて造る水ゑくぼ 柴田多鶴子 俳誌「鳰の子」創刊15周年、まことにおめでとうございました。 心からお祝いをもうしあげます。 #
by fragie777
| 2026-06-18 18:21
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