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4月18日(火) 旧暦3月23日
「ふらんす堂通信152」のゲラがどさっと机に置かれた。 「明日の午前中までに、目を通してください」 「了解」 ということで半分までやって、明日また頑張るつもり。 「蕪村心読」で連載をいただいている吉増剛造氏は、いまアメリカのアイオワにおられる。 「アメリカの田舎におりまーす」とPさんに電話を頂き、それから校正刷りのやりとりとなった。 それはもう何度ものやりとりとなり、「ふらんす堂通信」という小さな冊子の連載にもエネルギー惜しまず、妥協をされない詩人の姿勢には感銘をうける。 話題の後藤比奈夫、深見けん二、池田澄子の三氏による「競詠七句」であるが、後藤比奈夫氏の俳句に、 「フェールセーフフールプルーフ」という言葉が出て来る。 「フェールセーフフールプルーフ」 ご存知でした? 「いったいこれってどんな意味かしら」とわたしは、さっそくインターネット上で調べてみた。 「ふ~む」 ちゃんとした意味があるではないか。 ここでは教えてあげません。 比奈夫先生は、この言葉に季語をつけて一句にされている。 いったい何という季語をつけたのでしょうか。 「ふらんす堂通信152号」をお楽しみに。 俳句をなさるあなただったら何をつけますか? 比奈夫先生はさっすがでした。 冊子「第7回田中裕明賞」が出来上がった。 なんともぶ厚い。 しかも、選考委員会だけで100頁をゆうに超えている。 選考委員のかたたちもさぞ大変だったのではないかと改めて思う。 スタッフたちは、通常の仕事をしながらの冊子の編集だったのでこれも大変だった。 今日あらためて、頁をくりながらすこし余裕をもって眺めていたのだが、 「あれれっ、ねえ、全体の集合写真ってどの頁に入ってるの?」 どうやら見つからないのだ。 「あるはずですよ」とPさん。 Pさんも頁を確認している。 「おかしい、、、ないわ」 「ひやあー!!」 ということで、 ご出席くださいました皆さま、ごめんなさ~い!! おひとりおひとりの写真はあるのですが、肝心の集合記念写真がございません。 (ほんとうにスットコドッコイのわたしたちである) 収録する予定だった写真をここに掲載させていただきます。 冊子「第7回田中裕明賞」の授賞式記念写真です。 #
by fragie777
| 2017-04-18 18:59
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4月17日(月) 旧暦3月21日
この場所に枳殻があることは知っているけど、花が咲いている時にはなかなか巡り合わない。 この日はまさに盛りであった。 かろうじて、これで花の様子が分かるかしら。 あまりそばに近づくと棘でやられる。かなり痛いのである。 からたちは、もと中国産で、日本には古く朝鮮を経て渡来した。枝は菱形で多少扁平、棘が交互に長く伸び、先がうす茶で細く尖っている。花は長細い五弁純白で、雄蕊はうす茶で先に花粉をつけ多数あり、四月頃咲く。甘い香りを放つ。老木は三メートル位にまでなるが、普通刈り込んで生垣とされている。真青な垣根に咲く白い花は美しい。花とともに、または、ややおくれてうす緑のみずみずしい三小葉からなる複葉を生じるが、秋には落葉する。梅の実ほどの黄色い実を結ぶが食用にはならない。(深見けん二) 講談社版カラー図説日本大歳時記の「枸橘の花」の解説をそのまま紹介した。 からたちの花の匂ひのありやなし 高橋淡路女 この日の枳殻は、ほのかに匂いがするようなまさに、この句のような感じだった。 「からたちの花」と言えば、北原白秋作詞、山田耕作作曲による「からたちの花が咲いたよ」ではじまる童話の方が馴染みが深いかもしれない。 あの童謡はよく知っているが、案外「からたちの花」そのものは見たことがないという人が多いかもしれない。 ご存じなかった方、これよ、これが「からたちの花」。 もうすこし写真が鮮明だったらなあ。 15日付けの讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、阿部菁女句集『素足』より。 花過ぎや北極熊が空仰ぐ 阿部菁女 真っ白な大きな熊が青空を見上げている。のどかな表情と構図がおもしろい。それが北極の氷の上だろうと、柵で囲われた異郷の動物園だろうと構わない。花過ぎとは桜の花が散り果ててしまったあとの不思議な時空。句集『素足』から。 お客さまがひとりお見えになられた。 詩人の広瀬弓さんである。 すでに3冊の詩集を刊行されている広瀬弓さんであるが、この度は、写真と詩の本の刊行を考えておられてご相談に見えられたのである。 いろいろな見本を参考にしながら、写真と詩をいかに配するか、一番そこが悩ましいところでもあり、面白いところでもある。 橋本にお住まいの広瀬さんは、仙川がある京王線にのって30分ほどに来られた。 「駅名は知っていましたが、こんなに賑やかないい町とは知りませんでした」と広瀬さん。 桜の花びら舞い、下校時の学生たちでひしめく商店街を帰って行かれたのだった。 #
by fragie777
| 2017-04-17 19:35
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4月16日(日) 復活祭 旧暦3月21日
昨日は風が強い日だった。 二輪草も可憐に揺れていた。 今年も目にすることができた、と嬉しい。 本当に可愛らしい花である。 国立にお住まいの方、今だったら見られましてよ。 行ってご覧なさいませ。 ずっとそこにいたい、そんなことをおもわせる二輪草である。 今日は「週刊俳句 Haiku weekly」の10周年のお祝いの会が午後5時より小石川後楽園の涵徳亭にて行われる。 ふらんす堂からはスタッフのPさんが出席。 それにしてももう10年なんですね! ふらんす堂の書籍もずいぶん紹介していただきました。 俳句を愛する人たちが集まって、その情熱のみで続けてこられた10年なのかもしれない。 10年続けるということは、並大抵のことではないとおもいます。 10周年、おめでとうございます。 心よりお祝いを申し上げます。 今日の会の様子は、きっと後日、「週刊俳句 Haiku weekly」にて掲載されることと思う。 午前中の太極拳のレッスンで、橋口澄子先生から、 「あなたは、仙骨と腸骨の間がすこし縮んでいるから、それを伸ばすように」とその場所を指摘しながら、言われた。 (仙骨と腸骨)って! そんな骨、意識したこともないわ。 しかし、それがわたしの身体を微かにゆがめているらしい。 仙骨と腸骨、あなたにもありましてよ。 伸ばすって言ったってアイロンをかけるわけにはいかないから、どうしたもんか、と一瞬考えたのだけど、 ふふふ、了解した。 東洋医学的発想においては、その存在を認識し、それを意識すること、それができればほぼ解決なのである。 とわたしは私流に理解している。 次の授業から、ガンガンそれを意識してやってみようじゃないの。 わたしの理解が正しいかどうか、 報告しますね。 #
by fragie777
| 2017-04-16 18:28
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4月14日(土) 旧暦3月20日
いまは仕事場、お腹がすいてしまったので、冷蔵庫を漁って頂き物のレーズンサンドを取り出してパクついたところ。 今日は国立城山公園をさんざん歩いた。 お天気もよく春たけなわで、たくさんのものを見たり、触れたりした。 「ちょっと元気ないわね」って友人に言われたのだけど、 「春愁」って答えておいた。 このところ少し鬱気味なのね。珍しく。。。 それでも歩き回って疲れたらすこし元気になった。 今日見たなかで二つの花だけ紹介したい。 まずは、 大好きな花。 授粉作業が行われていたらしいが、わたしは見なかった。 「花の中に水がたまっているわよ」って友人が教えてくれた。 水、わかるかな。。。。 そしてもうひとつは、 もうずっとむかしにこのブログで「林檎の花」と「梨の花」を紹介して、どっちが好き?ってお馬鹿な質問をしたことを思い出した。 その時は、やや「梨の花」の方が優勢だった。 ねえ、どっちが好き? 思うにですね、 梨の花は、清潔な貴婦人(マダム)のようで、 林檎の花は、恥じらいのある愛らしい乙女(マドモアゼル)って感じがするのだけど、いかがなもんでしょう。 天候の変わりやすさと激しい温度差で、鬱傾向になる人が多いと聞いているのだけれど、そしてわたしの鬱もきっと天候によるものだと思うけど、今日は「梨の花」と「林檎の花」が見られたからちょっぴり幸せになった。。(簡単な女なのよ) そして、最後の締めは、ソーダ水。 #
by fragie777
| 2017-04-15 20:27
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4月13日(金) 虹初見(にじはじめてあらわる) 旧暦3月18日
桜が咲く季節になると柳もいっそうの青さを増すようになる。 青柳を目にすると、夏がすでに遠くないことを感じる。 冊子「第七回田中裕明賞」も来週には出来上がってくるが、その第七回田中裕明賞を受賞された北大路翼さんの第2句集『時の瘡蓋』(ときのかさぶた)が5月中には出来上がってくる。 前句集『天使の涎』後の2年間の作品を収録したものである。 2年間をまだ2年間と思う俳人もいるだろう。 しかし、北大路翼という俳人にとっては、2年間はおそらくその倍以上の時間に匹敵する。 彼はそれほどに時間を濃密に生きているのだ。 いや生きざるを得ないのだ。 表現するということは、自身を侵食する時間との格闘である。 傷つき瘡蓋を重ねながら、ほんの一瞬傷口が永遠にふれる、それが「見つけた!」というものだ。 そう、 アルチュール・ランボオが見つけた永遠だ。 本句集『時の瘡蓋』にわたしたちは何を見つけるか。。。。 16日のNHKテレビ放映の「小さな旅」(午前8時より)に北大路翼さんが出演します。 余談であるが、この「小さな旅」は、わが家の愛猫日向子の好きな番組でテーマソングが流れ出すと飛んでいってテレビの前で身じろぎもせずにいるのである。 16日は日向子といっしょに見よう。 筍がでまわりはじめた。 どうやら今年は不作であるらしい。 わたしも大地の会に注文をしたが、去年のような立派な筍は来ずに、たいへん小振りである。 それでも、筍御飯を炊いた。 わが家は、筍のみ。ほかには何もいれずたっぷりの出汁で炊く。 これがめっぽう美味いのである。 独活の味噌和えや根三つ葉のおひたし、蕗の炊いたのなどと一緒に食すると、(すげえ幸せ)と思うのよねえ。 ということで、今日の夕飯は筍御飯である。 幸せをもとめて早く帰ろうっと。 #
by fragie777
| 2017-04-14 20:26
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