ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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Can Can と5歳ちがい。

11月23日(木)
 Can  Can と5歳ちがい。_f0071480_23193362.jpg
 写真は地下鉄都営三田線の大手町のホーム。長島選手の華麗なフォームもある。どうしてと思ったら大手町に読売新聞社があったことを思い出した。
 昨日地下鉄に乗っているときに電車の垂幕広告を何気なしに眺めていたら、若い女性に圧倒的に人気のあるファッション雑誌「Can Can」の広告が目にとまった。ええ、なになにどこかで見たような活字があるなあと思ったら「25 th anniversary」とある。ああ、 「Can Can」も25周年なのか、ということはふらんす堂と5年ちがいということか、へえーって妙に勝手に親近感を感じる。その広告には「25 th anniversary」を囲むようにいま人気のカリスマモデルのエビちゃんや、山田優ちゃんなどの美女5人が精一杯の笑顔でこっちを向いている。若さできらきらして、若い男の子だったらきっと頭がくらくらしちゃうんだろうなあ、などとおもっているうちにふらんす堂の20周年をこういう笑顔で囲んで垂幕広告をつくるとしたら、ええっと中井愛、渡邊真紀、加藤泰子、川口、そ、、そしてわ、わたし、ああ、考えただけでもいただけない、それこそなんだか頭がくらくらしてきた、いや考えるのはよそう、とあわてて頭をふって湧き上がってきた笑顔を打ち消したのだった。ああ、鶴亀、鶴亀。
 
 寒い祝日となったいったい、今日はなんの祝日だったかしら?  手帳をとりだして確認、勤労感謝の日か…。ということは、日ごろの勤労を誰が誰に感謝するっていうことかしら。それとも毎日どうにか健康で働けることへの感謝を誰かにささげるってことかな、うーん、よく分からん、まあどうでもいいですが。
 今日は夕方まで仕事場でたまった仕事をかたづける。
 夕方は、「俳句四季」で編集の仕事をしている林誠司さんと少し前までやはりそこで編集をしていた日下野由季さんと仙川駅で待ち合わせ。前から一度飲みましょうと約束をしていたのだ。林さんは、四季出版に勤める前までふらんす堂の校正の仕事をお願いしていたこともあり、気心のよく分かる人である。若い俳人の日下野由季さんは来年あたり句集を出版されたいという希望もありそのことをふくめての相談となる。林さんとゆっくり話しをするのは初めてであったが、彼は数年前俳人協会賞の新人賞を受賞されているし俳人でもあることも十分承知しているつもりだったが、こんなに俳句について熱く語る人とは知らなかった。情熱にあふれた俳句への思いを聞いているうちに時間はどんどんと経っていき、いつの間にか外は冷たい雨が降り出していた。
# by fragie777 | 2006-11-24 00:09 | Comments(0)

光の槍1号、2号。

11月22日(水)
 光の槍1号、2号。_f0071480_0343263.jpg
 今日も忙しい一日となった。
 お昼を食べてすぐに町屋に向かう。俳人の岡本眸氏にお会いするためと、お弟子さんで今度句集をおつくりさせていただく田中美知代さんに会って打ち合わせをするためである。町屋へは今年になって何度も伺ったのであるが、ついこの間来たのが夏の暑いさかりであったことを思い出すと、すでに季節は初冬となっているのが恐ろしく感じるほどの時間の早さである。風ばかりが強い一日となる。
 夕方からは、恵比寿へ向かう。少し前に句集『光の槍』を刊行された朝吹英和氏にご報告を兼ねてということで担当の中井愛、装丁の君嶋真理子さんと一緒にお夕食を招待されているのである。場所は恵比寿の西口近くの「かどた」という魚料理専門店。なかなか予約がとれないという人気店である。魚のおまかせコースというのをご馳走になったのであるが、吟味された器といい、一品一品がすばらしくおいしかった。そのあと以前にも朝吹さんが連れて行ってくださった渋谷にあるバー「石の華」にみなで行く。前々からの楽しみにしていた、朝吹さんのこのたびの第2句集『光の槍』にあやかってオリジナルカクテル「光の槍1号」「光の槍2号」をいただくためである。第一句集の『青きサーベル』のカクテルもあって、このブログで紹介したこともあるが、朝吹さん行きつけのバーで、大人の雰囲気をもったエレガントなバーである。写真の向かって右側が「光の槍1号」そしてその左が「光の槍2号」。君嶋さん装丁による句集『光の槍』は、金の箔押しを大胆に使いしかし決して下品にならずさっそうとした本に仕上がった。その箔押しの金色にみごとに響きあったカクテルの出来栄えである。1号のほうがシャープな出来上がりであるとのことであるが、わたしには1号のほうが口当たりがよく飲みやすかった。
 朝吹さんは、句集についてのいろんな方々の反響、批評をきちんとまとめてプリントアウトしたものを渡してくださった。ああ、あの方がこんな言葉を寄せてくださったのね、とか、へえーあの人がこんな風な句集の読みをしているのかなどなど大変興味深い。
 
 カクテルは甘い夢の香りがして、夜の神秘の深い味わいがある。
 わたしたちはスマートにすすめられるままに何杯もグラスを空にして、心地よい酩酊のなかを帰ってきたのだった。
  
 ああ、素晴らしく眠い………。

 
# by fragie777 | 2006-11-23 01:24 | Comments(2)

大事なものは渡邊信用金庫に。

11月21日(火)
 大事なものは渡邊信用金庫に。_f0071480_18483152.jpg
 冬紅葉がはればれとするほど美しい季節になった。
 今日もまた、あらしのような一日が終ろうとしている。ふうっ…。
 三人のお客さまがある。午前中は、句集をおつくりする相談でご来社くださった佐々木建成氏。かつて小社で句集を刊行された「貂」所属の浜岡平一氏のご紹介による。ビジネススーツをびしっときめられて玄関にたたれたときはこちらも緊張してしまう。バリバリのビジネスマンがふらんす堂の雑然とした倉庫のような部屋に来られるということは珍しいので、なんだか部屋の空気もびしっと引き締まった感がある。わたしも上司がいるようでいつになく佐々木氏の前にたつと背筋がピンとしてしまう。中井愛が製作担当のため彼女を紹介してわたしは上司のまえからそさくさと退散。お話しをすれはとても優しい方なのであるが、なんせ、ビジネススーツがまぶしい。そして醸し出す雰囲気が第一線で仕事をされてきたといったゆるがせないものがあるのだ。つくづくとヒトってその人が通ってきた時間を語ってしまうものであることを実感。
 お二人目はいま句集の製作をおすすめしている俳誌「春燈」所属の小泉貴弘氏。このお方はふらんす堂のご近所の住んでおられてそれがご縁で句集をおつくりすることになった方。こちらは、「今日これから自転車でいきまーす」とお電話があり、わたしたちは「ええっ、若葉町からここまで5分かな、10分かな」などと言いながら大急ぎで部屋をお客さまモードにして、どうにか整ったところに「ピンポーン!」「は、早い、セーフ、間に合ったあ」とそんな感じ。小泉氏はとても気さくに「ご近所のおじさま風に」お出でになられ、担当の中井と楽しく談笑しながら打ちあわせをして「じゃね」と自転車に乗って帰っていかれた。私、多分仙川商店街で何回かお見かけしているかもしれない。っていうことはあちらも私に気づくことも…、ちょっとやばいぞ。大根下げたわたしなんて、金輪際お見せしたくなくってよ。
 三人目はキャノンの営業の若松さん。「若松さんが電話回線のことで来られます」と中井に言われ、「ああ、わたしは全然対応できない、居ないことにしてね」と言えば、「ええ、もう私が対応します」とこちらの忙しさを分かっている中井がすべて対応してくれる。夕方、若松さんが来て、見つからないようにコソコソしていたのであるが狭い部屋のこと、見つかるのは当然。「こ、この間はごめんなさい」(数日前のソフト紛失事件のこと)「いいえ、どう致しまして」「もう、わたしを信用しないでちょうだい。これからはすべて品物の納品については渡邊真紀に言って下さる」と私はえらそうに一方的に宣言。若松さんは苦笑するのみ。わたしはパソコン関係の大事なものはすべて渡邊真紀に渡してあるのである。渡邊はそれを私たちの誰もしらない「渡邊信用金庫」にそっと保管してくれているのである。「渡邊さん、あれね」って言うと「はい」ってその渡邊信用金庫からいつのまにか取りだしてちゃんと渡してくれる。だから、「若松さん、わたしには大事なものはなにも渡さないで!」と。ほんと、こんな経営者でいいんだろうか。
 そんなこんなしていると、ふたたび中井あてにご近所の小泉さんから電話。「変更したいことがあるから、これから自転車で」と。中井は苦笑しながら、「FAXで送っていただければ」とお願いしたようす。
 このブログを書いている今、俳句綜合誌「俳句研究」の編集長の石井隆司氏からお電話を貰う。石井氏にはときどき励ましの電話をいただく。「十五周年、おめでとうございます。山岡さん、栞、欲しいな」って。「ウワー嬉しい。もちろん差し上げます。何枚くらい?」「編集スタッフの人でブログを読んでる人がいるんだよ。その人にもあげたいな」石井さんには常日ごろ本を取り上げて貰ったりいろいろと応援していただいている。ええ、何枚だって差し上げましょう。よっしゃ20枚(!?)。「いろんな方に差し上げてくださいね」と言って電話を切る。
 
 
# by fragie777 | 2006-11-21 19:58 | Comments(0)

感謝をこめて…

11月20日(月)
 感謝をこめて…_f0071480_1927050.jpg
 ふらんす堂は今年で法人としては15周年、仕事をはじめてから20周年とこのブログでも以前書き、F先生からはたくさんの薔薇の花を、装丁の北見俊一氏からは麗人が花を自転車にのせてさっそうとあらわれる動くカード(?)をいただいたのであるが、ふらんす堂としてはとりたててそのためのイベントとかはするつもりはない。(毎日毎日を大切にしたいと思います。)しかしながら今日までの感謝の気持ちとして、ほんとうにささやかであるが、栞をつくってみた。栞というのはどなたもご存知のようによみさしの本にはさんで重宝するものである。岩波文庫の栞などは私は好き、あれはいまでもはさんであるのかしら。
 写真のものがこの度の20周年を記念しての栞なのである。上のほうに「20 th anniversary」って記してあるのが見えるでしょう。ちょっとカッコイイでしょ。実はこれはある大手出版社の「F人公論」の90周年の名刺をまねてみたもの。その編集者である詩人の薦田愛さんが「こうするといいんじゃないですか」って名刺を渡して教えて下さった。まんなかあたりに文字が「ごにゃごにゃ」と書かれている。この「ごにゃごにゃ」は今はお教えしない。手にとってもらったときのお楽しみ。裏にも一言記されている。こちらは「感謝をこめて」とのみ。本当にそういう気持ちなのだ。この栞は多くに人に貰ってもらいたいと思っているが、さしあたって今は本を注文してくださった方々や仕事上のやりとりをしている方にお送りしようと思っている。よく書店のレジのところにあるでしょう、お好きにどうぞって、いろんな栞が置いてある。わたしなどもピーターラビットのものが好きなので貰うことが多い。そんな風にレジのところに置いて貰うことも考えたのであるが、そうするとすぐになくなってしまう。この栞は、よく見て貰えばわかるとおもうが、すべて金箔押しであり、用紙もグレードの高い紙をつかい、なかなかゴージャスなのである。そう、すべて私の好み。(こういのをつくったり考えたりするの大好き)ふらんす堂の本をよく売ってくださる書店さんにはたくさんではないがレジのところに置いてもらおうかとも考えている。このブログを読んでもし欲しいと思ったお方がいらしたら、是非小社の本を一冊でも買って下さいまし。今ならお入れできます。と、差し上げたいといいながらただではあげない、この商魂のたくましさ、どうよ!
# by fragie777 | 2006-11-20 19:21 | Comments(0)

雨音ばかりの一日。

11月19日(日)
 雨音ばかりの一日。_f0071480_17585217.jpg
 寒い一日となる。写真は高層ビルの街の一角に咲いていた白コスモス。いっそうの可憐さがある。
 いまわたしは両手に息を吹きかけながら仕事場にいる。仕事場ではまだ暖房をつけていないので、暖房のないところでひたすらパソコンに向かう仕事をしているのである。雨音ばかりが静かな部屋を充たしている。椅子にはりついたようにひとところから動かないで仕事をしているとしんしんと身体が冷えてゆくのがわかる。と、こう書くとなんだか自分がさも休日を返上して頑張っていることをアッピールしているみたいで嫌みな女だなあって思えてきた。言ってみれば処理能力の悪い女経営者兼編集者が宿題をため込んでにっちさっちもいかなくなり、寒さに耐えながら仕事をしているわけです。自業自得ということでしょうか。さきほどまで、ホームページの書き換え担当のYが仕事をしていたのであるが、もう彼女も帰っていった。これから友達とドライブですと。フン、結構なことですこと。そういうスタッフを横目でうらめしそうに見ながらも、「わたしは寒さに耐えながら頑張って仕事をしているんだ」ってせめてこのブログに書くことによって、このブログを読んでくださっているあなたの同情をかおうと思っているわけです。しかし同情をいただいたからとて仕事がへるわけでもないので、ひたすらがんばるっきゃないわけです。そういうわけで頑張ります。
 ホームページは、新刊紹介、万太郎の一句のアンケートの更新をする。
 「万太郎の一句」のアンケートは、ポツポツながら途切れることなく集まっている。当初はサイトからのものが圧倒的であったが、今は葉書でくださる方が多い。しかもこちらで用意した葉書でなく、ふつうの葉書に丁寧に書いてくださる方も何人かおられるのに驚く。アンケートに答えてくださる年齢層はやはり60代以上が多く、万太郎作品は普遍性をもちながらも一方日本の失われつつある風景や情緒を詠ったものが多々あるので、それらを惜しみなつかしむ方々が多いのに気づかされた。
 仕事終えたら、今日はあったかいものを食べよう。そう「湯豆腐」などね。
# by fragie777 | 2006-11-19 18:57 | Comments(0)
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