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12月29日
2006年の1月1日からはじめるHPの新連載「今日の一首」の準備をいよいよ始める。 歌人の黒瀬珂瀾さんにお願いしたのだ。 かなり前から、短歌の連載もしたいと思っていたのであるが、今年の6月だったかしら、詩のシンポジウムで、黒瀬さんに始めてお目にかかりそのことを話したところ、積極的な興味を示して貰えたので、お願いしてみることにした。「都市」をテーマにした連載になると思うが、若い彼の意欲に期待してます。 午後からは、岡本眸氏に会いに北千住へ。 といっても長く東京に住んでいるのだけれど北千住に行くのは始めて。 西日暮里で乗り換えるはずを寝過ごしてしまう、何しろ電車で寝るのは大得意。 どうにか、待ち合わせの3時に間に合いそうだが、また困ったことが。 丸井デパートの9階ということを伺っていたのであるが、9階に行くと沢山のお店が…、私どこに行ったらいいの? ウロウロとしているとあちらからもウロウロされている岡本氏が。ああ、良かった。 能天気な私は、大体いつもこんな状態です。 岡本氏の話はいつも楽しい。 富安風生のこと、水原秋桜子、安住敦、石田波郷、中村草田男等々、思い出をまじえながら、あっという間に時間が経ってしまう。いつも私だけこんな面白い話を聞いて良いのかしらって思う。 「俳句は人の温もりや息遣い、汗や体臭を感じるものが好きです」とおっしゃったのが印象的だった。 (山岡喜美子・記) #
by fragie777
| 2005-12-29 00:01
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12月28日
ふらんす堂は昨日が仕事納め。ではあるが、まだまだ仕事が残り、出社。多分私は、31日まで出社することになると思う。いや、来年の5日の仕事始めまで、ほぼ毎日仕事場へは顔を出すことになる。 もうこれは仕方のないこと。 午前中から年賀状書きを必死ですすめていると、スタッフの中井愛が突然現れる。「代送を手伝おうと思って」と、助っ人に来てくれたらしい。中村文子さんの句集『賀状』は、31日に郵便局に取りに来てもらい、お元日もしくは2日3日くらいに寄贈者の手元に届くようにとの、中村さんのご希望である。 今日はその準備をすべく、スタッフの川口が出社することになっている。そこへ川口も現れ、代送を開始。二人で頑張って代送の準備はあっというまに済ませることが出来、大助かり。 その他こもごも残務が残り、夕方まで仕事。 いつもより静かな仕事場。 昨年の今ごろは田中裕明さんの句集『夜の客人』の代送の準備でやはり忙しかった…、そんなことなども思い出される。 今日28日は、対中いずみさんと中村夕衣さんが、能勢の田中裕明さんのお墓を訪れている筈である。 中村夕衣さんは、「ゆう」の会員であり「ふらんす堂句会」にもいらしていた方で、この度ふらんす堂より第2句集『霜天』を刊行された加藤喜代子さんのお孫さんでもある。『霜天』を持って田中さんのお墓を尋ねられることを加藤さんより伺う。このことで夕方加藤さんからFAXをいただく。 「今日はいずみさんのおともをして夕衣がお墓参りに参りました。夕衣は昨夜の電話で、ちょっとだけ先生に霜天を見て頂いていい? とたずねて来ました。自分の手で見ていただきたいようなので、ちょっとだけね と返事しておきました。」 対中さんから句稿をいただく。丁寧なメールもいただき、 そこに、 「私は、今年はどうしてもできるだけ忌日に近い日に墓参して、 この一年のこと、静かにご報告し、感謝申し上げる時間をとりたいと思いました。 森賀まりさんを囲んで「ゆう」のメンバーで句会を重ねさせていただけていること、 対中・三吉さんの受賞のことなど、 ご報告申し上げたいと思います。」 と田中さんのお墓参りに行く思いを書かれている。 今、再びわたしのまわりに田中裕明さんを思う人たちの思いが溢れているような気がする。 (山岡喜美子・記) #
by fragie777
| 2005-12-28 23:59
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12月27日
今日で仕事納め。皆朝から慌ただしく仕事をしている、そうして午後からは大掃除。 一年の垢をおとすべく、でも私の机の廻りにあるいただいたままで返事も書いてない書籍の山。 ウーム、申し訳ない……。 各新聞に小社の本が紹介されている。 まず、日経新聞、12月25日に正木ゆう子氏が、同年代の句集として 田中裕明句集『夜の客人』 「心打つ田中の遺書」 奥坂まや句集『縄文』 「スケール大きい奥坂『縄文』」 の2冊を上記のような表題とともに取り上げて下さった。 同じ日、毎日新聞では小川軽舟氏が、2005年を回顧するかたちで、田中裕明句集『夜の客人』、深見けん二句集『日月』、和田悟朗句集『人間律』、奥坂まや句集『縄文』をとりあげている。 なかでも。『夜の客人』は今年最もすぐれた句集の一つとし、田中裕明の死は惜しまれるが、田中の死後、彼の作品を語ることによって静かな連帯感が生れたと記している。そしてその連帯感を生みだしたものは田中裕明の作品の姿勢への共感であると。 昨年の今日27日に『夜の客人』は京大病院に入院中の田中さんの元に届けられた。 田中さんからは暖かな心の籠った言葉をメールでいただいた。 そうして、それが、彼からの最後のメールとなったのである。 もう一冊、読売新聞でこちらは詩集。 森山 恵詩集『夢の手ざわり』 詩人の辻井喬氏による詩評であり、 「作者は生きるための或るもどかしさを必死に追いかけている。現在と夢に境がないように生と死にも境がないことを知った時、作者の詩人としての時間が動き出したのだろう」 と、森山恵さんの詩人としての出発のありようを鋭くとらえていると思う。 森山さんが、詩の原稿を持って、ふらんす堂にいらした時のことは記憶に新しい。傷つきやすい美しい白鳥のような方だった。 今日は大掃除を済ませたあとには近くの中華屋さんで忘年会。 女だけでワイワイと楽しく飲む予定。 (山岡喜美子・記) #
by fragie777
| 2005-12-27 23:53
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