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3月16日(月) 旧暦1月28日
幣辛夷(しでこぶし) 辛夷の花は好きである。 白木蓮よりも。 高きに咲いて、見上げるのみ。 こちらに顔をむけてもらえなかった。 嬉しいお知らせがある。 大木あまり句集『山猫座』が、第18回小野市詩歌文学賞を受賞。 →「第18回小野市詩歌文学賞」 収録作品より 囀に割り込む鳩の声さびし 霜の花忘るるために歩きけり 鎌倉の水羊羹と無常観 蟷螂よ答への出せぬものが好き 呼び鈴も核のボタンもあり真冬 冬うららうららというて死にたしよ 呼ばぬのに来る砂色の冬の蝶 凩に吹かれゆくものさやうなら 文旦も月もまんまる美学とは 桂信子と話すごとくに暖かし 鯨くるごとく虚子忌の来たりけり 蛸足の配線と春惜しみけり 「季語を学ぼうとおもったら、大木あまりさんの句集を読むといい」って言われるように、季語の斡旋がすばらしい。 「yamaokaさん。わたしね、お布団をかぶってこう俳句のことじいっとかんがえていると、季語がむこうからやってくるのよ」って、むかし、大木あまりさんが電話でおっしゃったことがある。 わたしはその言葉を聞きながら、う~む、あまりさんなら、さもありなんっておもったのだった。 あまりさんとは長いご縁をいただいている。 この度のご受賞はとても嬉しい。 大木あまりさま ご受賞おめでとうございます! とても嬉しいです。 心からお祝いをもうしあげます。 まだ足が上がる黄色の蝶が来る 大木あまり #
by fragie777
| 2026-03-16 18:24
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3月15日(日) 菜虫蝶化(なむしちょうとなる) 旧暦1月27日
モオツァルトのピアノ曲を聴くなら、技巧のホロヴィッツよりも力強いリヒテルを聴きたい。 そんな一日のはじまりとなった。 午後に神代植物園に行く。 もうわたしの庭のようなものなのね。 山草園などをブラブラする。 「イチゲ」と名付けられた山野草が咲いていた。 つまりはどれもイチリンソウの仲間。 アズマイチゲ キンポウゲ科イチリンソウ属 キンポウゲ科イチリンソウ属 薄紫の花びら透き通っていてとてもきれい。 キクザキイチゲ。 キンポウゲ科イチリンソウ属 今日の一番人気だった。 写真をとる人が4,5人いた。 (人気といってもこの山野草エリアは、いつも人がすくないのである) 星が散らばっている、そんな感じである。 写真では拡大しているので、大きくみえるがどの花も気をつけて目をこらさないと、見過ごしてしまう。 しかし、こうしてカメラに撮ってみるとどれも美しい。 こうして写真をアップしつつ、去年もおんなじように紹介してたかもしれないって思った。 でも、すぐわすれちゃうのよね。 だから、毎年新鮮に感動するyamaokaである。 カタクリ(片栗)の花。 たった一輪のみ咲いていた。 アズマイチゲに寄り添うように。 片栗はこれから咲きはじめるのだろう。 待ち遠しい。 片栗の一つの花の花盛り 高野素十 今日のミゲル(大鷹・♀) こちらはたくさんのカメラマンが来ていた。 先日の交尾によってご懐妊されていると思う。 とても落ち着いてた。 一昨年は二羽、 去年は三羽の子育てに成功した。 今年は、、、 楽しみである。 #
by fragie777
| 2026-03-15 18:58
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3月14日(土) 旧暦1月26日
なんじゃ!? って思ったら青鷺だった。 仙川沿いの家の屋根の上である。 夕方に仙川沿いを散歩。 枯蘆がだいぶほうけてやわらかにかしいでいる。 群青の川の色との対比がうつくしい。 ハクセキレイ。 番のようである。 こちらが雄。 こちらは雌。 白黒がはっきりしているのが雄、全体的にあわい感じが雌ですって。 今日の雀。 かわいい。 眼白。 翡翠ももちろんいた。 会えないってことはないのである。 いまブログは仕事場で書いている。 あたたかな一日だったが、仕事場はだいぶ冷えてきた。 暖房をつけたが、なかなかあたたまらない。 革ジャンを肩にひっかて指先に息をふきかけながらキイボードを打っている。 今日は田島健一著『平成の一句』より、今日の日付の句を。 三月の海が薄目を開けるとき 渡辺誠一郎 東日本大震災の津波による災害の記憶は、海を─特に「三月の海」を特別なものにしてしまった。〈私〉が海を眺めるとき、それまでにはない眼差しで海が〈私〉を見め返してくる。この句は〈私〉を見つめ返してくる海の視線を、「薄目を開けるとき」という特別な瞬間として捉え、それ以上は何も言わない。言葉にすることも憚られる、海への畏怖と言うべきか。(『赫赫』二〇二〇年十月刊行)季語=三月(春) 本書より、11日から13日までの句をのみ紹介しておきたい。 11日 泥かぶるたびに角組み光る蘆 高野ムツオ 12日 双子なら同じ死顔桃の花 翠井 翠 13日 戻らない子猫よ放射線降る夜 永瀬十悟 #
by fragie777
| 2026-03-14 19:46
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3月13日(金) 旧暦1月25日 山茱萸’(サンシュユ)の花。 神代植物園にて。 空が青い。 近くでみるとこんな感じ。 ずいぶんこまかで複雑。 近くでみても可愛らしいけど、とおくからみるとややけぶっているように見えて好き。 山茱萸のうずうずと咲き満ちにけり 西村和子 ブログを書き出して、今日は13日の金曜日であることを知った。 案外多い、この組み合わせ。 ジェイソンって思ってしまう。 でも、13日の金曜日から、「ジェイソン」を連想するのは、すでにもうある年代以上にかぎられてくるかもしれない。 ほんとうに、時間ははやくすぎさっていく。 わたしの中の常識はどんどん古びて常識力(←そんなもんあるのか)を失っていく。 たとえば、である。 ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。 このポール・ニザンの言葉にかつてぐっと来た人は多いかもしれない。 わたしの若かりしころは、この言葉、ニザンの『アデン・アラビア』を読まなくても、友人たちはほぼ知っていてうっとりしていたようにおもう。 インターネットでしらべてみると、有名であるとも書いてあるが、いまの若者たちは知っているだろうか。 20歳の若者の心をかつてのようにわしづかみにしているのだろうか。 まあ、ないとおもうけど。。 しかしである。 常識として力をうしなってもいいのである。 変質的(?)にそれに執着する人間がいることがおもしろい。 ジェイソンにとりつかれた若者、ニザンを読みあさる若者、そんな21世紀の若者もきっといるんじゃないかって思っている。 岸本尚毅さんの「俳句日記」を、楽しみにしている人が多く、人気である。 「岸本さん、毎日、虚子の俳句を紹介できる(味わえる)ことが、うれしくてたまらないって感じです」と担当のPさん。 岸本さんの虚子への傾倒ぶりもハンパじゃない。。 じつは、この「俳句日記」をお願いしたとき、最初の岸本さんのお返事は、ご自身の句でなく、虚子の句を紹介して、自分の句は付け足しのようにしたいということだったのである。 わたしたちは、「それはなりませぬ。みな、岸本さんの俳句を読みたいと思うのですから。」と即却下させていただいたのだ。 すると、岸本尚毅さん、あくまで虚子にこだわられ、今のような形になったのだった。 このあきれるほど変質的(ごめんなさい、岸本さん)なまでの虚子へのこだわり。 すごいと思う。あっぱれとおもってしまう。 グリコのおまけではないが、(わたしも古いね)一日で岸本尚毅と虚子を味わえるという喜び。 読み手にとっても詠み手にとってもgoodな俳句日記なのではないだろうか。 今日はひさしぶりに高浜焼きの珈琲茶碗で珈琲をいれてみた。 「高浜焼」は熊本県の「天草諸島」の焼き物。 40年以上も前に行ったときに買ったもの。 気に入っている。 #
by fragie777
| 2026-03-13 18:47
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3月12日(木) 二月堂お水取り 旧暦1月24日
菜の花にふちどられた仙川。 鴨たちが気持ちよさそうに泳いでいる。 ヒドリガモである。 雄のヒドリガモ。 雌のヒドリガモ。 どちらもよく肥えている。 これからシベリアへ帰ってゆくのだから、体力をつけておかなくてはいけない。 さよなら。気をつけてね。 また、仙川に来てね。 わたしはそう挨拶をしておいた。 もちろん鴨はしらんぷり。 このあたり涸れてしまった仙川だったのだが、水がようやく戻った。。。 しかし、なお不安である。 かつては翡翠がたくさんいたところであるが、このあたりはいまは姿を消してしまっている。 今日はいますすめている句集の表紙の箔押し見本がおくられてくる。 まちがいがないように、製本屋さんが本にする前に送ってくれるのである。 淡いピンクのクロスと、若草色のクロス。 どちらも春の色である。 ピンクの方はyamaoka担当。 若草色はPさん担当。 それぞれが、箔押しにまちがいがないことを確認して、製本屋さんへOKを出す。 こういうぜいたくな布クロス装が、いろいろと使用されるのは多分詩歌の世界がいちばん多いと思う。 それも短詩形の世界が多いのでは。。。 本が出来上がってくるとこれらは処分してしまうのであるが、 いつも処分するときに、とても贅沢なものを捨てる気分になってしまう。 目下、『深見けん二の百句』をすすめている。 執筆者は山田閏子さん。 装幀も決まってちかぢか下版する予定である。 今日わたしは詩人の手塚敦史さんへの原稿拝受のメールに、 人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二 の句を引用して、「この句にはげまされながらがんばってます」と記したのだった。 わたしの今日のお昼。 アンデルセンの「デンマークソーセージドッグ」 たまに食べたくなるのよね。 えっ、コートの袖口がほつれてる?って。 いやこういう仕立てなのよ。 いまの洋服ってなんだってあり、よね。 今日の朝日新聞のファッション紙面。 ジョン・ローレンス・サリバン カッコよかったな。 #
by fragie777
| 2026-03-12 19:09
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