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10月14日(火)
![]() 虫酸漿(むしほおずき)と言うのだそうである。 じっと見ていると頭ん中がくすぐったいような、ああ、変になりそう…。 「ふらんす堂通信118」発行の編集週間となった。スタッフたち全員のテンションがぐっと上がっている。わたしはって言うとちょっと逃げたい気分であるが、そうも言ってられない。(おこられちゃうな、みんなに…)このところ、気持ちがあせるばかりで、どうもイカン……。 そう、目の前の仕事をひとつ、ひとつね…。と自分に言い聞かせる。 昨日の朝日新聞では、「風信」に川島葵さんの句集『草に花』が紹介されている。 お砂糖の数を聞かれて薔薇の雨 「日常の豊かな時間、あざやかな季、色彩がみえる」と。 12日の毎日新聞では、文芸ジャーナリストの酒井佐忠さんが仙田洋子さんの句集『子の翼』をとりあげて丁寧に論じている。「雲の峰水の子にして光の子」「百年は生きよみどりご春の月」「『吾子俳句』を超えて」というタイトルが象徴しているように、わが子を瑞々しく詠いながら、「ここには既に『わが子』という概念を超えた生命そのものに対する畏怖と敬愛の念が豊かに表現」されているとある。 さみだるる沖にさびしき鯨かな 「この『さびしさ』の深さは何だろう。輝く詩性と深い思考の出色の一冊である」と。 おなじ毎日新聞の紙面での新刊紹介に、『草に花』や『子の翼』と同じシリーズの精鋭俳句叢書の一冊、日原傳さんの句集『此君』が紹介されている。 丁寧に食ひをり土用蜆なり 「豊かな発想と自在な表現」とあり、「中国を中心とする海外詠には類型のない面白があり、巧まざるユーモアが味わいを深めている」と。中国文学者ならではの豊かな教養に裏打ちされたすぐれた一冊だ。 そして今日の「増殖する歳時記」は、土肥あき子さんによって、安藤恭子さんの句集『朝餐』の作品が紹介されている。これも精鋭俳句叢書の一冊である。 さはやかに湯をはなれたるけむりかな 「熱された水のなかで生まれた湯気がごぼりと水面へと押し出され、そして『けむり』として空中へと放たれる。」それは、「水が蒸発して雲になり、雲が雨を降らせ、また地に戻り、という健やかに巡る水の旅の一コマであることにも気づかされる」という土肥さんの鑑賞にふれ、(ああ、そういうことよね!)と思う。そう思ったとたん、なんだかとても「爽やかな」気持ちになった。 先週だったと思うが、俳人の四ツ谷龍さんが、メールをくださって田中裕明さんの句が新聞に紹介されていることを教えてくださった。 東京新聞に掲載されたもので、歌人の岡井隆さんによる「けさのことば」からだ。『田中裕明全句集』とある。 この旅も半ばは雨の夏雲雀 「わざと輪郭をあいまいにして現代人のためらいがちな心情を表現しているともいえる」と。 そしておなじく東京新聞に、こちらは俳人の山西雅子さんが書かれている。「裕明俳句と向き合う」というタイトルだ。俳誌「澤」(小澤實主宰)七月号の「田中裕明記念号」にふれて、その内容を紹介しながら、この特集の意義にふれ、「後記に小澤主宰が『感傷を排し、裕明俳句と向き合い、現代俳句史における位置づけまで、検証したかった』と書いているが、十分にその責を果たした特集号と思われた。」と結んでいる。 ![]() 四ツ谷龍さんが知らせて下さらなかったら、気がつきませんでした。 四ツ谷さん、ありがとうございます。
by fragie777
| 2008-10-14 19:58
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