ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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花と月のシリーズ

9月27日(土)

花と月のシリーズ_f0071480_17475841.jpg



今週末に新刊句集が二冊出来上がってきた。二冊とも精鋭俳句叢書のもの。
一冊目は、川島葵さんの句集『草に花』である。こちらは、「seie de la fluer」(花のシリーズ)で、第一句集のシリーズだ。川島さんは、俳誌「椋」に所属し、石田郷子さんとは友人の間柄である。わたしにとってもいっしょに「能」をみたりする友人のひとりである。先の句集『朝餐』を刊行された安藤恭子さんとは大学時代の同級生で、ふたりとも俳誌「泉」で、かつて石田勝彦、綾部仁喜の両師のもとで俳句を学んだ。俳句歴は長い。序文を寄せられている石田郷子さんとは、ともに吟行をし、ともに山登りをしてきた仲間である。
 動物は一人で住んで蓼の花
 「私はやはり葵さんの作品には、あの音ならぬ音、声ならぬ声が響いていると感じる。私はふと考える。ひょっとしたら、それを野性と呼んでもいいかもしれないと。」
序文でこう書く石田郷子さんは、もっともよき彼女の理解者だ。
また、「泉」時代のご縁により、千葉皓史さんが栞を寄せてくださった。「遅れてきた者」と題するこの栞は、千葉皓史の深いまなざしで俳句を読み解いた極めて優れた一文である。
「たとえば『言葉』の世界では、私どもは例外なく『遅れて来た者』だからである。『遅れて来た者』が『野生』を生きるのは、石田郷子氏の序の指摘する通りだと思う。」
「遅れて来た者」……この言葉の深さに、しばし、わたしは立ち止まってしまう…。
 引き抜きし一冊に秋立ちにけり
 月山の草波打てば霧を呼び
 雪解のまぶしきヘッセ読みすすむ
 人間と大きく書いて夏負けす
 
もう一冊は、日原傳(つたえ)さんの句集『此君』、第三句集となる。俳誌「天為」(有馬朗人主宰)同人。その第一句集『重華』のときからその実力はよく知られたところである。かつて、亡くなられた石田勝彦氏が、この『重華』を高く評価して、「ぜひ読むように」とわたしに貸してくださったことがある。この度は「serie de la lune」(月のシリーズ)にご参加くださった。中国文学の研究者とうかがっている。題名の「此君(しくん)」とは「竹」の異称で、「竹を愛した晋の王徽之の故事に拠る」と「あとがき」にある。そして、「竹に対して王徽之が発した『何可一日無此君(なんぞいちじつこのきみなかるべけんや)』といふこの言葉を俳句形式に奉りたいと思ふ」と、俳句へのなみなみならぬ思いを寄せている。
「第三句集『此君』は、清冽にして完成度の高い句集である」とは、栞を寄せられた大木あまりさんの最初の一文である。
 花の名を魚に与へてあたたかし
 空飛んで来たる顔せず浮寝鳥
 白妙の花咲きだしぬ唐辛子
「どれも発想が斬新で、それを表現する言葉が緻密で明晰。よほど修練を積んだ観察力と、それを俳句に現す技がないとこうは詠めない。」とあまりさんの力の入った文章はつづく。
 梨食うて心すずしくなりにけり
「『此君』は総じて涼やかな句が多い。全篇を涼風が吹いている感じがする。(略)『心すずしく』は本句集のテーマであり、作者の思想であると思う。」
俳人・日原傳を高く評価している大木あまりさんの心のこもった栞となった。
ちなみに日原傳さんは、ふらんす堂より句集『星槎』(第30俳人協会新人賞受賞)を刊行された明隅礼子さんの御夫君である。もう一句紹介すると、
 てのひらの集まつてくる踊かな   


今日の写真は、若者に人気のおしゃれな街自由が丘の秋の空。
ブログをとおして、存じ上げるようになった倉田有希さんの写真と俳句の展覧会が自由が丘ギャラリーであり、うかがう。
はじめてお目にかかることになったのであるが、(最初は女性だとおもってた…)落ち着いたジェントルマンでいらっしゃいました。飾られた写真は、ブログで拝見していたものもあるし、そうでないものもあって、そこに一句ずつ俳句が書かれている。聞けばと「俳句」は、どこかに所属するというわけでなく、おひとりでたのしんでおられるご様子。わたしが拝見している間にも「おめにかかるのはじめてですね!」と若い女性がはいってこられた。この方もブログのお仲間であるらしく、「女性だと最初おもってました…」(あら、おんなじ…)。いろんなところから取材もあるとのことで、充実した展覧会になるのではないでしょうかか、そんな手ごたえを感じてギャラリーをあとにしたのだった。
お顔が出てもいいですよ、ということなので…倉田有希さんです。

「風と光の散歩道」

花と月のシリーズ_f0071480_18563186.jpg



これから駅のキヨスクにいって、読売新聞の夕刊を買うつもり。
先日俳人の西村和子さんよりお電話をいただき、綾部仁喜句集『沈黙』について時評で書くつもりであるとうかがっていた。「とてもいい句集であった」と。

さあ、もういかなくては…。
じゃ。
by fragie777 | 2008-09-27 19:21 | Comments(1)
Commented by yuhki_ex10 at 2008-09-30 21:45
ひえ・・・・、
このエントリーを見て思わず声が出ました。
なんだか見たことのある人が(汗

個展へご来場下さり、本当にありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。
俳句は結社も句会の経験もなくって。
ずっと自己流でやってきたようなもので、
それがすこしコンプレックスにもなっています。
けどこれからもこのままやっていくことになりそうです。

それとお話に出たデジタル一眼ですが、
このサイトだと安い情報と製品の口コミ情報が参考になります。
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