ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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ピーマンと考古学

9月25日(木)

ピーマンと考古学_f0071480_1841151.jpg


水引の花。

ふらんす堂のオンラインショップがいよいよ良い感じで充実してきている。
それは、たとえば、あるサイトでふらんす堂の刊行書籍の書評などがされている場合、そのサイトとリンクして、その書評を読むことができるというものである。
有働薫さんの詩集『雪柳さん』を、詩人の鈴木志郎康さんが、そのブログで懇切な解題を試みておられた。しかし、仲間だけがよめるサイトであったので、鈴木氏にお願いして、詩集『雪柳さん』にリンクをはらせてもらった。オンラインショップの詩集『雪柳さん』からその鈴木氏の解題をよむことができる。おなじように『休むに似たり』について、高山れおなさんが、「俳句空間ー豈weekly」にその書評を書かれていたものをやはりリンクさせてもらった。同時にまた、「週刊俳句」の池田澄子さんを囲んで上田信治さんと佐藤文香さんの座談会もリンクさせてもらった。
『田中裕明全句集』
についても、「俳句空間ー豈weekly」6号の中村安伸さんの評論を、明日リンクさせていただくつもりである。
ちゃんと読めるかどうか、ぜひおためしくださいませ。

新刊句集が一冊できあがる。「船団」に所属しておられる中島砂穂さんの句集『熱気球』だ。帯を書いている坪内稔典さんが「私の屈強のライバル」だと呼ぶほどの、ある意味ぶっ飛んでいる句集だと思う。ご本人はものすごく自然体でそれをやってるんじゃないかとわたしは推測しているんですが…。
 ピーマンの密室開ける考古学
 ストローで吸い込む空や海開き
どこでどう、という理屈をよせつけないあっけらかんとしたものがあり、日本的情趣という遺伝子は、もともとこの方の細胞には埋められていないんじゃないかと。
一句、一句のことばの飛躍の仕方がすごくって目が点になってしまうほどだ。ウケをねらっているんでもなさそうだ。
 枇杷熟れている包帯が緩んでいる
 妹みたいなんてバカヤロ砂日傘
 柿種の一つがわたし百年後
 早春のとっても綺麗な√4
 隠れキリシタンのさまで八頭
 大花野あれは地球の切手だよ
句集を読み進んでいくと、脳容積において人とちがうことばをつくりだす部屋をもっていて、そこからことばがホイホイと飛んでくるようなそんな印象がある。「生涯出さないつもりでいた句集」をまわりの方の熱心なすすめによって出すことにされたというのも、うなずけるような人となりだ。だって、わたしがかなりチョンボばっかりして、あやまってばかりのことが多かったのだが、ぜんぜーん意に介さず、あかるく許してくださったのも、このお方ゆえと、なんだかとても不思議なお人でした。ぶっとんだ(と言っては失礼かしらん…)楽しい句集です。
坪内氏は、この句集をめくるとき「ハラハラしたり、ドキドキしたり」されるとその帯に書かれている…。
by fragie777 | 2008-09-25 19:57 | Comments(0)


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