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9月24日(水) 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
![]() 国立の里山にいた蝗(いなご)。 この日は稲穂がゆたかに実り、蝗をあちらこちらで見かけた。 この里山の自然もどんどん失われていく。東京にこんな豊かな自然があったのかと驚くようなところであるが、行くたびに、すこしずつその様相がかわってきていて、畑だったところがいつの間にか新しい家が建っていたり、後継者のいない田圃はやがてマンションが建てられていくという。どうにかこの豊かな自然を残したい、この里山に来るたびにその思いが深くなってくる。 ![]() こちらは蝗を真正面から撮らせてもらった。 秋の澄み渡った大気のなかで蝗も美しい色をしている。 総合誌「俳句」10月号がとどく。わたしはさっそくグラビアに目をとおす。 昨年、句集『喝采』を刊行された白濱一羊さんから、「今度グラビアに日下野由季さんとツウショットで載ります」って連絡をいただいていたのだ。日下野由季さんもちょうど同じころ句集『祈りの天』をやはりふらんす堂から刊行されている。おふたりとも「精鋭俳句叢書」という同じシリーズだ。 白濱さんからその連絡をいただいたとき、わたしはメールで白濱さんに 「美男美女のツウショットですね! しかし、お相手が若い美人だからといって、にやけたお顔でうつってはいけませんよ」って釘をさしておいたのだった。すぐに白濱さんからメールにて、「十分気をつけます」とお返事をいただいたのだが…、さてさて…。 うーん、やっぱり、鼻の下がながーいではありませんか、白濱さん! しかし、なかなかの白皙の美中年(?)ですね。由季さんはあいかわずしっとりと美しい。 まあ、よろしいんではないですか…白濱さん。 そして、おなじく総合誌「俳句研究」の編集長石井隆司さんからお電話をいただく。「俳句研究」の秋季号も刊行し、冬季号の刊行へむけて頑張っておられる。ときどき電話をくださって、励ましてくださるのだ。「yamaokaさん、がんばってるね」と石井さんは言うのだが、石井さんこそものすごく頑張っていることをわたしは知っている。執念ともいうべき情熱でひたすら「俳句研究」の刊行をつづけているのだ。それは並大抵じゃない。ふらんす堂はわたしよりもスタッフが頑張っているのだが、(わたしは彼女たちの足をひっぱることだってある。そんなことはよくわかっているって、そ、そうでございました!)石井さんとこは、石井さんもそれをささえるスタッフの吉田さんもともにがんばってるのだ。そこが大きく違うかもしれない。電話のむこうから、石井さんのほとばしる汗がこちらにもかかってきそうなくらい…。 新刊句集が一冊出来上がる。昨日の安藤恭子さんの句集『朝餐』につづき、おなじ俳誌「椋」(石田郷子代表)に所属する高橋白崔(はくさい)さんの第一句集『清拭(せいしき』である。高橋白崔さんは、かつて俳誌「木語」の同人であり、「木語」が休刊になったのち、おなじ「木語」の同人であった石田郷子さんの「椋」に参加されたのだった。石田郷子さんが、温かい序文をよせておられる。句集名の「清拭」は、 清拭や背中に冬のひろがれる による。「清拭」とは、「病人のからだをベッドの上でふいて清潔にすること」であるという。 「作者自身、入院、手術の体験を経た。そのときのこの句は、荒野を思わせて淋しいが、動物たちが深い眠りへ向かう季節は、やがて再生の春を迎えるのだ。どんな世の中が来ても、私達は俳句の目を通して、日常の中に季節を見付けられる。季節の中に自分を置くことが出来る。季節の中に私達の生がある。『清拭』は、そのことを信ずるに足る一巻であると思う」とは、序文のことばだ。なんという力強いはげましに満ちたことばだろう。 高橋さんは、「椋」のほかに、仕事で出会った人たちを中心とした「二火(にか)」という俳句会にも所属しておられる。先に句集『物語山』を刊行された本郷をさむさんもそのお仲間のおひとりである。帯にはそのお仲間たちが選んだ俳句が収録されている。 冬帽が冬帽を押す車椅子 風邪の妻子を得しごとく仔犬抱く 麻服にわが體型の棲みつきぬ 振り上げる拳の遣り場なき鶏頭 極月の干からびてゐるインク壺 「清拭」ということばがイメージするように、清潔な出来上がりを心がけた。 お気にめしていただけただろうか…。
by fragie777
| 2008-09-24 19:17
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Comments(3)
yamaokaさん、ご忠告忘れたわけではありませんとも。
「俳句」編集長の河合さんがしきりに「表情が固い。もっと笑って笑って」というものですから、あんな引きつり笑顔になってしまったのです! 鼻の下の長くない写真もありますから、ブログ見て下さいませ。(「一羊」をクリックしてくださいね)
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見ましたあ。
一羊さん。 全体とてもいい雰囲気だったようですね。 鼻の下は長くないかなあ… やっぱり長い…、うん、わたしはそう思います。 今度はぜひ、仙川までいらしてくださいませ。 (yamaoka)
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