ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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ご婦人たちと姫…。

9月11日(木)

ご婦人たちと姫…。_f0071480_18463029.jpg


すでに枯れはじめた蟷螂。カメラを近づけると、警戒してじっとこちらを見据えた。

今日は男性のお客さまが二人みえた。
おひとりは最近句集『物語山』を刊行された本郷をさむさん。ふらんす堂の近くに来られたということで立ち寄ってくださった。今日の船団ホームページで、小倉喜郎さんが句集『物語山』より「秋草に脚の短き犬ばかり」の作品をとりあげてくださったことをお知らせすると、「知りませんでした!」とても喜んでいらっしゃった。
もうおひとかたは、朝吹英和さん。いまおすすめの評論集のうちあわせでお見えになった。すでにふらんす堂で、句集『青きサーベル』と句集『光の槍』の二冊の句集を刊行されている方だ。
たまたま今日のわたしは、最近買ったおニューのスカートに、網タイツなどをはいてめかしこんでいたのだが、じつはその網タイツの右足の先がやぶれていて、朝それに気づいた。しかし、(まっ、いいや…)といつもながらのお気楽モードで出社したのだが、(あらあら)どんどん破れがひどくなって、午後には健康サンダルの先から右足の親指がそっくり顔を出すほどになってしまった。
「ほらっ、」って足をあげてそばにいたスタッフの優明美さんに見せたら、(ホントにもうおバカさんですねえ…)っていう感じで笑われてしまった。
二人の殿方のお客さまには気づかれなかったことを祈るのみ…。
わたしはお辞儀をするたびに、右親指と対面していたわけであるけど…。

「ご婦人ばかりで頑張っている会社ですよ。」
俳誌「青山」を主宰されている山崎ひさを氏は、お弟子さんたちにそう言って、ふらんす堂を紹介してくださるらしい。
「ウフフフ、ご婦人ですって」…。なんてつつましやかでいい響きなんだろう。
わたしたちには、いやわたしにはもったいなさすぎる…。穴のはいた靴下を平気ではいてどこがご婦人だ、ええっ…。そう詰め寄られても仕方がない。
その「青山」同人の水谷由美子さんの句集『チュチュ』が出来上がってきた。水谷さんは、平成17年に「俳句朝日賞」を受賞されている。「チュチュ」とは、バレリーナの衣装のこと、ご長女がバレリーナの所以による命名ということだ。
 少女らの楽屋にケーキ春浅し
序文を山崎氏が、跋文をお仲間の小宮山政子さんが寄せられているが、お二人の文章を拝見しただけで、いかに水谷由美子さんが、まわりから愛され信頼されている俳人であるかまずそのことに気づかされる。「明るい、都会的な感覚で詠まれるそれらの作品は、生きることの喜びに満ちている」と小宮山さんの跋文にあるように、向日性の詩情にあふれ、嫌みのない幸福な充足感がある。
有名なロシアのオペラ歌手(わたしは知らないのです、ごめんなさい)ニコライ・ドロキシンをその無名時代に知り、それ以来ご夫妻で経済的にも援助をしてきたことなど、驚くようなエピソードもあり、作品の背後にはいろいろな豊かな物語が隠されている。
 雨粒のはじめ大きく青芭蕉
 赤きもの部屋に増えゆくクリスマス
 みづうみの端の見えをり鱧料理


「文学界」十月号を買う。
詩人の手塚敦史さんより、「ぼくの詩が載ってます!」って連絡をもらっていたのだ。
「ねえ、見て、見て、手塚さんの詩よ!」
スタッフみんなが集まってきた。ページを開くとしょっぱな作品がある。
「へえーっ、すごいじゃん、姫(ひめ)!」(注、姫とは手塚さんのふらんす堂における愛称である。理由は簡単、ふらんす堂の誰よりも楚々としておしとやかであるから…)
「告白」という詩だ。「白秋」という言葉が立ち上がってくるような秋の気にみちた作品だ。
みな、すっかり感心している。いまごろ当人の手塚さんは、並木製本で高橋さんとともに汗を流しながらふらんす堂の本をつくっているのだ。
「社長の高橋さんが『文学界』を買ってくれて、『ここに載るとはすごいね』と言ってくれたのがなによりうれしかったです」と手塚さんの電話の声も明るかった。

ふらんす堂の「ご婦人たち」もみな喜んでおりましたのよ、手塚さん!
by fragie777 | 2008-09-11 20:41 | Comments(0)


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