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8月24日(日) 綿柎開 めんぷひらく
にわかに涼しい日々となる。 新宿副都心のそらも色をうしない、雨にけぶっていた。 半日を仕事場でゲラを読んですごす。 9月半ば刊行の片山由美子さんの『色の一句』の最終校正をする。 2006年にホームページで連載していただいたものを一冊にするのだ。 こうやってまとめて読んでみると、俳句の作品のなかにはずいぶんと豊かな色彩があふれていることに気づかされる。 作品だけをすっと読んだ限りでは、色彩を強く意識しない俳句も、片山さんの鑑賞をとおして、みごとに「色」がたちあがってくる。よく知っている句でも「色」というフィルターをとおすことで、その作品がぐっと奥行きをます。まさに鑑賞の妙というべきか……。 ちなみに、今日(24日)の一句は、 花よりも鳥美しき秋扇 後藤夜半 「色鮮やかに描かれた花よりも、色調の落ち着いた鳥のほうに美しさを感じるというところが眼目である」とは鑑賞文の一文である。 この俳句もまた、なんと美しいことか……。
by fragie777
| 2008-08-24 18:28
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