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8月15日(金) 敗戦忌
敗戦日少年に川いまも流れ 矢島渚男 誰もいない仕事場で、山のように積み重なった机の上のものたちと格闘する一日となった。 お盆やすみの真っただ中である今日は電話もほとんどなく、このたび親しい友人たちの句集を刊行することになり、電話といえばその友人たちからの電話が数回あったぐらいである。 そういえば朝、石田郷子さんから、これから四国にむかう飛行機に乗るんだと言って電話があり、あわただしく打ち合わせをしたのだった。松山市で行われる「俳句甲子園」の選者のひとりとして、今日から向かうということである。 俳人の大木あまりさんとも、ひさしぶりに長電話をする。 仕事の山を崩していると、「週刊朝日」8月22日号が寄贈されていることに気づく。 (あらあら、何かしら…)と中を開けば、「週刊図書館」の夏休み特集で「旅の道すがら読みたい3冊」とあり、「十人の達人」が「とっておきの三冊」を選んで紹介しているらしい。 その「達人」のおひとり、作家、エッセイストの肩書をもつ石田千さんが、ふらんす堂文庫の久保田万太郎句集『こでまり抄』を紹介してくださっている。 旅の荷造りのときに、「リュックサックにいれたのは、いちばんうすく、いちばん文字がすくない」この句集であったということだ。列車が立ち往生してしまったときに「停滞する時間、句を囲む余白の静けさにずいぶん助けられた」とある。 「句を囲む余白の静けさ…」 なるほど…… あらためてこの小さな句集を手に取る。中をひらけば、 「終戦」とまえがきがあり、次の一句が目にとびこんでくる。 何もかもあつけらかんと西日中 久保田万太郎
by fragie777
| 2008-08-15 19:28
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