ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

fragie.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ふらんす堂の編集日記と最新ニュースなど。 By YAMAOKA Kimiko
by fragie777
プロフィールを見る
画像一覧
新着記事を受け取る
Facebook Instagram
< July 2026 >
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリ
全体
インタビュー
本紹介
賞
未分類
以前の記事
2026年 07月
2026年 06月
2026年 05月
more...
最新のコメント
村山半信さま 美輪さんは..
by fragie777 at 13:22
美輪明宏さんが亡くなりま..
by 村山半信 at 04:47
水木ユヤさま そうだっ..
by fragie777 at 19:55
sinamonさま あり..
by fragie777 at 19:08
鳰の子」(柴田多鶴子主宰..
by 吉田幸一 at 12:59
村山半信さま コメントを..
by fragie777 at 19:30
sinamonさま わた..
by fragie777 at 19:27
未央柳、いいですねえ。た..
by 村山半信 at 05:58
村山半信さま ご心配を..
by fragie777 at 09:28
ニュースで仙川の名前を見..
by 村山半信 at 04:51
検索
外部リンク
  • 自費出版のご案内 | 出...
画像一覧

もっと見る
エキサイト
XML | ATOM

Powered by Excite Blog

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ

子はいまだ……。

8月6日(水)

子はいまだ……。_f0071480_18172450.jpg



写真は空蝉。去年も同じような写真を撮ってアップした記憶がある。


今日のわたしは、昨日よりいっそう充実していたかというとそうでもない。

どちらかというと間抜けな一日であった。

お昼にひさしぶりにお蕎麦屋さんにはいり、「冷やしきつねそば」を注文して、出された麦茶をゆったりと飲んだ後、お財布を忘れていたことに気づく。「すぐにとって来ます」と大慌てでふらんす堂に戻れば、お財布など影も形もなく、家に忘れていたことに気づく。お財布がなければ銀行にも行けはしない。

すでに仲良くお昼をひろげているスタッフたちに向って、
「あのうお金を貸してほしいんだけど…」と懇願すると、「いいですよ」って愛さんが2000円貸してれた。
そのお金をにぎりしめて、お蕎麦屋さんに飛んで行って、「冷やしきつねそば」にありつくことができた。蕎麦屋のおかみさんたら、くすくす笑ってるの…。わたしはもちろん澄ましておりましたが……。

おやつの時間になった。
ちかくにあるミスタードーナッツの割引券がある。今日はドーナッツもいいな。ポンデリングがおいしかったなあ……。よし、今日はみんなにごちそうしよう。わたしったら気前がいいんだから…と、スタッフの優明美さんに、
「ちょっと行っておやつ買ってきて下さる?」と頼みお金を渡そうとして、いっけない、お財布を忘れてたんだ。
「ええっと……、あのう…お財布わすれちゃってました。」
と訴えると、
「いいですよ、わたしが払っておきます」と笑いながら優明美さん。

と、ここでまた借金がかさむ。

仕方ないから夕方、家まで自転車をこいで、お財布を取りにいってきました!


今日の新刊は、仙田洋子さんの句集『子の翼』である。これはシリーズ「精鋭俳句叢書」の「serie de la neige(雪のシリーズ)」の一環として刊行されたものである。仙田さんは、俳誌「秋」(佐怒賀正美主宰)と「天為」(有馬朗人主宰)の同人で、評論もよくする力のある女性俳人である。この度の句集は、その集名からもわかるように、ご自身の息子さんを詠んだ作品が多くを占めている。「胎動を待つてゐるなり初景色」の句からはじまり、出産、子育てと子どもと向き合う新鮮な日々が、瑞々しい作品となって展開していく。

 山笑ふ胎動ときにへその裏
 なりたての母に大きな夏帽子
 百年は生きよみどりご春の月

しかし、一方そんな充実したみたされた母親像のうらがわにある、どうしようもない人間存在のさびしさが、この句集にはある。それがわたしにはとても魅力的である。

 さみだるる沖にさびしき鯨かな
 海峡のてふてふ淋しくはないか
 子はいまだ淋しき花火知らぬなり
 ソーダ水はなやかにしてなぐさまず
 ことのほかさびしき声ぞ亀鳴くは
 透きとほりゐるさびしさや葛湯吹く

など、ほかにもあげきれなかったが、たくさんの「さびしさ」が後半にとくに多い。「さびしい」という言葉が日常の壁をつきやぶって人の存在の根っこをつかまえてしまっているような、それがわたしの心をつよくひっぱるのだ。

この句集に、筑紫磐井さんが栞「思えばこそ生まれる」を寄せてくださっている。
by fragie777 | 2008-08-06 19:49 | Comments(0)


<< 人影が消える……。 雲の峯。 >>

ファン申請

※ メッセージを入力してください