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7月29日(火)
![]() 住宅街を自転車でとばしていると、今の季節は、木槿か百日紅をよく見かけることになる。 写真は今朝の木槿。 風邪はすこしもよくならず、相変わらず薬付けの身体はぼおっとして、しかも声が出なくなってしまった。 「どうしたんですか、その声は?!」って、並木製本の高橋さんが電話の向こうでびっくりしている。 蛙の王子さまに魔法をかけられたみたいに、変なこえだ。 そういえば、今朝仕事場に向かう途中の道の真ん中で、でっかい蛙があおむけになって死んでいた‥‥。 それはぎょっとするほど、無残な様相を呈していた。 ボクサーがボコボコにされて痣だらけになって死んでいる、といったあんばいで、硬直した手と足が空にむかって突き出され、目は薄目、口は半開き、「ああ、オレはいったいなんで死ぬのか‥‥」と、うなるような無念さがにじみでていた。すでに身体は太陽に灼かれはじめていた。 ウワッ‥‥わたしは、死をできるだけ遠ざけるために、自転車のスピードをあげた。 ああ、でも、すっかりこの声よ‥‥。 (ゲロゲロ‥‥) 昨日今日と書店の営業のために出かけている春菜さんが、さっき元気にもどってきた。 この猛暑の日々は、書店営業も楽ではないが、がんばってくれている。 律子さんもリエさんも、取次店への品だしをおえて、まだ仕事をしている。 三人とも風邪などひいていない。 だから、声も美しい。 殊勝なことだ‥‥。 讀賣新聞の「四季」で長谷川櫂さんが、浪川謙吾さんの句集『青あらし』より一句を紹介。 蠅叩きさがしゐる吾(あ)を蠅が見る 「蠅叩き」を見かけなくなって、どれだけの時間が流れただろう。 わたしが最後に蠅たたきをみかけたのは‥‥。 そう、リアリストで美人のおばあちゃんがまだ生きていたころだ。 蠅もそのころは我が物顔に家中を飛び回っていた。 おばあちゃんが美しい眉をきゅっと寄せて、すさまじい勢いで蠅叩きをもってすっとんできて、 ピシャリ‥‥・。 グシャってつぶされて蠅が‥‥。 びびるわたしに、何事もなかったかのような平然としたおばあちゃん。 人間と蠅のシンプルで分かりやすい戦いが日常的に繰り返される日々。 その蠅叩きが影をひそめてしまったのは、明治生まれのおばあちゃんが死んでしまったときくらいからだろうか‥‥。 だから、 蠅叩きの衰退と明治女の気骨の衰退は正比例する って、わたしはひそかに思っている。
by fragie777
| 2008-07-29 19:32
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