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7月22日(火) 大暑 土用
![]() 朝仕事場まで歩こうと思うのだけど、ドアをあけて一歩踏み出したとたん、くじける。 烈日を25分歩きつづけるのは、お肌にもよくないし、シミがきっとできるわ、これは無理っていうものよ、と心の中で葛藤することおよそ20秒、わたしは自転車の鍵をとりだし、チャリにまたがって、漕ぎ出すことになる。 大暑を肩にのっけて、ヒイヒイと自転車をこぐおばさん、それがわたしである。 どんなに暑くても、勤勉なふらんす堂であるので、新刊句集が出来上がってくる。 井上幸(さち)さんの句集『菟道(うじ)』。俳誌「山茶花」(三村純也主宰)に所属し今年92歳になる井上さんの、句歴40年余にしてはじめての句集である。宇治に長くお住まいで、句集名の「菟道」は、「宇治」の古名であるようだ。序文で三村氏も触れておられるように、「この一集には、宇治、または京都を素材とした佳句が多い」ということである。 関白忌昨日に宇治の凍返る この「関白忌」は、太閤秀吉ではなく、宇治の平等院を建立した藤原頼通のことをさしているということだ。 歴史や伝統が、日常のなかに普通の顔をして混じりこんで息をしている。 浮舟の碑までは行けず春時雨 鶯のふんありますと垣うらら 本が出来上がり、納品をして、担当の愛さんが著者の井上さんに電話をした。 必ずご本人が電話口に出られる。 「あのう、本の出来上がりはいかがでしょう?」と愛さん。 「‥‥なんともいえません‥」 「!!ええっと、どこかいけないところでも?」と一瞬、あせった愛さん。 「‥‥‥‥、いいえー、このような句集、私にはおはずかしゅうございます‥‥」 !!!!愛さん、しばし絶句して、ほっとしたらしい。 このゆったりとした、たおやかさ。 句集末尾には、 訪れも知らでうたた寝春の昼 まあまあ、のどかにお昼寝を‥‥。 きっと、悠久の時間につながってらっしゃるんですね。 船団HP「日刊この一句」』 は、19、20、21日とふらんす堂刊行の句集が紹介された。 19日は、佐藤郁良さんの句集『海図』より。 夏の星今泣いた子の物を干す 20日は、鈴木みのりさんの句集『ブラックホール』より。 大暑かな写真の真ん中に犬 そして今日の21日は、橋場千舟さんの句集『視線』より。 海の日の足あしふみをして洗う この「海の日」の句、小倉喜郎さんの「あるいは、山間に住んでいる者にとっては、海への憧れの思いも感じさせてくれる」という鑑賞は、よくわかる。 「海の日」と聞いただけで、わたしのような山」の町でそだった人間は、遠い海へのあこがれが襲ってくる。 夏の日の校庭に面する水飲み場で、はだしの足を洗う、ほとばしる水‥‥、雲をみつめながら、「海ってどんなだろう? こんなに冷たいんだろうか‥‥。」 校庭を水浸しにして、イルカになってしまいたいような気分だ‥。
by fragie777
| 2008-07-22 19:38
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