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7月12日(土)
![]() ![]() 琵琶湖畔の静かな町の一角で飼われていた犬たち。 人間との距離感の絶妙な、こういう飼われ方をなんとなくなつかしく思い‥‥ 土曜の午後を俳人の田中裕明さんの文章を読んで過ごす。 田中さんが主宰した俳誌「ゆう」の創刊号から終刊号までの主に彼が書いた短文を中心に。 俳句文学館の吉野洋子さんにお願いしてコピーをしてもらったのだ。 読書家であった田中裕明さんは、おりにふれてずいぶんといろんな本を読んでおられる。 「本を読むことは死んだ人と話をすることだけれども、別の面から言えばものごころのついたころの自分にもどることかもしれません。つねにではないけれど、とても開放された気持ちになります。」 という文章があって、こころに強く残る。 ときどき、一番最初に手にした本のことを考える。 読んでもらった物語ではなくて、一冊の、自分の手でページをめくり、読み始めた本のことである。 『グリム童話』 だった。 「ねむり姫」「ヘンゼルとグレーテル」「三人の兄弟」などが収録されていて、挿画もよく覚えている。本の重みも冷たさも、そして匂いも‥‥。 現実とはちがうもうひとつの甘美な現実‥‥。 田中さんの書いたものを読んでいると、ああ、この人も甘美な時間を生きてきた人なんだって思う。 そうして、いつの間にかわたしは田中さんと話をしている。
by fragie777
| 2008-07-12 18:57
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