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7月11日(金)
午前中の仕事時間にちかくの耳鼻咽喉科に行った。 耳鼻咽喉科というところは、いつだって混んでいるのが当たり前なので、もうそれは覚悟をきめていったのだけれど、やっぱり待たされた。 置いてある女性雑誌をかたっぱしから読み、わたしよりやや(?)若い女性たちにおける優雅な世界を堪能し、それも制覇してしまったので、本棚に目をやると子供向け童話が充実しているの に気づき、わたしの読んだことのない童話をさがしたけれど、残念ながら読んでしまったものばかりだ。そこでふと本棚の上に目をやると新聞がある。手にとった日経新聞にさらっと目をとおせば、なになに、ユニクロの売り上げが上昇しているって、へえー、と興味をもって読めば、わたしも愛用しているキャミソール下着(エヘッ)の売り上げがいいんだって、ウンそうだろうと納得してしているところに、「yamaokaさーん!」って呼ばれた。 診療をおえて、ふっと気づいたのであるが、耳鼻咽喉科というところは、子供たちがひしめいて診察を待っているというのが、一般的なこれまでの風景だった。すくなくともわたしの知る限りにおいて。そのやかましさといったら、「ねえ、もうちょっと静かにねっ」といいたいほどでうるさいったらない。 鼻水とか中耳炎とか咳とかは、子供の必須アイテムとばかりに子供たちに寄り添っているものだ。 お母さんの子供をつれての耳鼻咽喉科通いがはじまる。 子育てをしたお母さんなら、子供の中耳炎にきっと悩まされたことがあるだろう。 しかし、である。 耳鼻咽喉科から、子供の姿が消えた‥‥ 今日はひとりもいなかったことに気づいた‥‥ かわりにお年寄りの姿が多い。 診察台で泣き喚く子供のかわりに、一所懸命に症状を大声でうったえる老人がいる。 少子化、老人社会の現実を耳鼻咽喉科において目の当たりにしたような思いがする。 あの、やかましいほどの子供たちの泣き喚く声をわたしたちはこれからどこへ行って、聞いたらいいのだろうか‥‥ やがてわたしもその一員になるわけだが、これからますます老人はふえていくばかりだ。 背中が凍えるような気持ちにとらわれながら、ふらんす堂にもどれば、 「ふらんす堂通信117」にむけて、必死で仕事をするスタッフたちの熱気が押し寄せてきた。
by fragie777
| 2008-07-11 19:25
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Comments(2)
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