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6月29日(日)
![]() でっかい湖(通常人はそれを琵琶湖と呼んでいる)に遊びに行って、いま戻ったところ。 俳人の対中いずみさんの案内で、琵琶湖畔の菅浦というひなびた町に、蛍を観にいったのである。 雨が降ったり止んだりの一日で、どうなることやらと心配したのであるが、対中さんの必死の祈りが聞き届けられたようで、100匹以上の蛍を観ることができた。 目の前を蛍がよぎっていく…。 わたしたちのバッグにとまったり、そっと捕まえててのひらに乗せてみたりする。 源氏蛍も平家蛍もなかよくともしあって、それは素晴らしかった。 目をとじれば、そのさまをすぐにおもいおこすことができる。 蛍をみて、なにが印象的かとおもいおこせば、蛍の点滅も飛ぶさまそれはそれで、この世のものでないような、異空間にさまよいこんだとおもうほどであったが、いまつくづくと、 蛍を呼び出だす闇がすごかった… それにつきるような気がしている。 対中いずみさま、有難うございました。 「昼寝の国の人」は、鬼野海渡さん。 「ふらんす堂句会」で田中裕明さんに、俳句を学んだ方である。 鬼野海渡という俳号も田中さんがつけられたということだ。 鬼野さんの文章を読むと、田中裕明という俳人がいかに指導者としても信頼されていたか、よくわかる。 「先生がひとり静かに歩かれ、拓こうとされた詩の道は、後からついて行こうとする私にも明るくて静かなのです。」 明るくて静かということばは、そのまま田中裕明という人のたたずまいに響き合っているようだ。 たまたま、今日やはり田中さんに俳句の指導を受けていたという方におめにかかることがあったのだが、 「裕明先生は、わたしたちひとりひとりに、ひとりひとりの師として向き合うことのできた方でした。だから、わたしにとっても、わたしをよく理解してくださり、わたし(だけ)の先生と思わせてくださる方でした。ほかの方もみな、こころでそう思っていたと思います。亡くなられたことがいまでも残念で仕方がありません」 とおっしゃっていたのが印象的だった。 有働薫さんにより「詩人のラブレター」は、フィリップ・ジャコテ。わたしは始めて知る詩人である。有働さんがファックスで、この詩人の若いときの写真を送ってきてくださったのであるが、とてもハンサムでいい顔をしている。鮮明でないのでこのブログで紹介できないのが残念である。 「わたしたちの匂いは/くさりゆくものの匂いだ」 という詩行に、ドキッとさせられる。
by fragie777
| 2008-06-29 23:38
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