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5月30日(金)
![]() 今日はスタッフのみんなにお給料を払わなくてはいけない日。 よし、早めに仕事場に行こうと気合いをいれて家をでたのはよいが、いざ仕事場についてみると、かたづけなくてはいけない問題がいろいろと押し寄せてきた。「ひゃあ、もうまいったなあ…」とまず声にだしていう。この声に出すっていうことが案外大事なのね。胸のあたりの硬直がふっとやわらかくなる。まわりのスタッフは、いつもながらyamaokaがなにかわめいているって思っている。でもわたしは平気の平左で「ああ、どうしよう!」なんてまた叫ぶ。 このあとのわたしの問題処理の早さってなかなかすごいもんよ、自分で言うのもなんだけど…。 そんなこんなでどうにかお給料計算もできて、銀行に向かって突進する。(あーあ、朝から疲れたなあ…もうボロボロだよ…)なんて思いながら歩いていると、雨に濡れた十薬の花が目にとまる。 「可愛いなあ…」 思わず写真にとるためにしゃがみこむ。 ……………(2分後) 起ち上がったわたしは、あのせっぱ詰まった感情がどこかにきれいさっぱり消えていることに気づく。 こんなんですぐ元気になっちゃうわたしって、案外お安いもんね…。 岡崎長良さんの句集『霜の橋』が出来上がる。俳誌「鷹」(小川軽舟主宰)の同人であり、大阪の吹田市にお住まいである。小川軽舟氏の序文によると夫人の竹岡江見さんは長良さんより先に俳句をはじめられ、すでに二句集を上梓、息子の竹岡一郎さんは、「鷹」の賞を次々と受賞され目下活躍中であるとのこと、いうなれば俳句一家である。長良さんが俳句をはじめられた動機が面白い。「(奥さまの)竹岡江見の独り吟行の自動車 運転手をしているうちに引張こまれたことにはじまります」とあとがきにある。つまりはアッシー君をしていたわけ、いいご主人なのですね。しかしながら、その俳句は小川主宰によれば、「立ち姿が美しい」と。「能役者のように静かな」「無重力の立ち姿である」と。 「飛火野の楠の大樹や七五三」「夕涼み二つの橋を渡りけり」 造本は、総クロス装の背継表紙。題簽貼り、グレーの布クロスが上品で作品の品格とひびきあっている。 「船団」ホームページ「今日の一句」は、このところふらんす堂の刊行句集をつづいて紹介していただいている。28日は小倉喜郎さんの句集『急がねば』より、「蝸牛ダンボール箱切り刻む」。ああ、蝸牛の季節ですねえ。29日は山尾玉藻さんの句集『かはほり』より、「かはほりにPanasonicの大看板」。「かはほり」が蝙蝠ってこと知ってました? 恥ずかしながら、わたしはこの句集を担当させていただいたときにはじめて知った。「かはほりね…」それ以来、蝙蝠をみると「こうもり」とは言わず「かはほり」って呼ぶ。そのほうがなんだか典雅な気分になりません? そして30日は、三宅やよいさんの句集『駱駝のあくび』より、「ナイターのみんなで船に乗るみたい」。ナイターの季節ともなりました。10年くらい前まではよくナイターを見に行った。ドームのない神宮球場で呑気に野球観戦するのがたのしかったなあ。まったくの余談だが、昨年わたしは、ある人間とパリーグの「楽天」がAクラス入りができるかどうか、賭けをした。わたしは優勝は無理だとしても、Aクラスには入ると希望的観測もふくめて公言した。結果はごぞんじのとおり、負けました。はい、焼き肉をご馳走いたしましたわ。 29日の讀売新聞の「四季」で長谷川櫂さんが、小泉貴弘さんの詩集『筑波の道』より一句。「屑金魚桶一杯に糶(せ)られけり」。ほんとうにもう夏なのですね。 ああ、今日もがんばってブログを書いたわあ。 わたし、ほんと、よく働いたと思うな。
by fragie777
| 2008-05-30 19:56
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