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4月18日(金)
![]() 京都・二条城のライトスポットをあびた夜桜。 雨風のはげしい一日となる。 しかし、京都の写真をこうしてのぞけば、桜へのおもいがよみがえり、もうすでに散ってしまっているであろう桜より、よりいっそうの現実感をともなって、桜、眩暈、さくら、眩暈……と幻惑的な小宇宙がたちあがり旋回しはじめる。 遂に 谷間に 見出されたる 桃色花火 『伯爵領』 酒を下さい 夜の調律が出来ません 『前略十年』 高柳重信句集『夜想曲』より。 朝出社するや、深見けん二先生からFAXが届いていて、蛇笏賞の版元へのお祝いのことばをいただく。深見先生のお気持ちをありがたくお受けする。 今年はなんというか、仙川という庶民の街のいっかくで本造りをしている小さな出版社に授賞の女神がたてつづけに微笑んでくれたという、まことに仕合せな年となった。こういうことはあんまり慣れていないので、ちょっといいんだろうかって、ドキドキしている。 鷹羽狩行先生へふたたび電話をいれる。今日はご在宅だ。ふらんす堂をはじめて以来ずっと応援をしていただいてきて、ふらんす堂としてははじめてつくらせていただいた先生の年代別の新句集で版元として二つの賞をいただいた。 こんな嬉しいことはない。 (家の愛猫に「嬉しいよ、嬉しいよ」と言って頭をなでてやったら、とてつもなく賢い愛猫は、「よくわかってる!」というふうに「みゃあ〜」と鳴いた。 あはっ、これまったくの余談でした。) まずお祝いを申しあげる。 「どうもありがとうございます」と、いつもと変らないお声である。 すこしお話しをして、 「これから益々お忙しくなるとおもいますが、どうぞお身体にはくれぐれもお気をつけくださいませ」と申しあげて電話を切る。 電話を切ったあとに、どういったらいいのか、すがすがしい気持になって、 「これはこれまでやってきたことのご褒美。大切なことは、ひとつひとつの仕事…。 と自分にじっくりと言い聞かせたのだった。 (どうよ、この立派なこころがけ!)って、 まったく、もう… こんな風にすぐ舞い上がってしまう軽佻浮薄なわたしがいるのだ。実は…。 もちろんふらんす堂のスタッフたちは、わたしよりずっと賢明なので、いつもの日常をとりもどし、その大切な仕事をそれぞれが楽しそうにこなしていた。 ほんとみんな頼りになるんだ…。
by fragie777
| 2008-04-18 20:04
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