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3月12日(水)
今年度詩歌文学館賞に小社刊行の鷹羽狩行句集『十五峯』が受賞。 鷹羽狩行先生、おめでとうございます。 さきほど、鷹羽先生より喜びのお電話をいただく。 実は、この受賞のこと、わたしをはじめスタッフは誰も知らなくて、今朝、深見けん二先生よりお祝いのお電話をいただき、始めて知る。(なんと暢気なわたしたち。) 実はわたし、昨夜飲みすぎて(何をって、すきとおった芳醇な香り高い液体よ)先生よりお電話をいただいたときはまだ自宅で、ウンウンとうなっていたのである。 深見先生、お電話ありがとうございます。 駿河亜希さんの句集『俳句の時間』が出来上がってくる。神戸のかたで、2001年に句集『水の家』を刊行された神戸在住の中作清臣さんの紹介ということであり、こういうつながりというのは版元として嬉しいものである。満足していただける本をおつくりすれば、こうしてそのご友人やら知人のかたを紹介していくださるのだから。 駿河さんは、神戸市役所を定年退職されていまは神戸女子大学に勤務されている。この度の句集には、いくつかの短いエッセイも収録してあるのだが、阪神大震災の罹災者であり、「地震の後しばらくは、五時四十六分に目が覚めてよく時計を見ていた」という一文があり、この大地震が人間のこころにあたえた傷の深さを思う。「俳句の時間」という句集名は「時間割のある大学に勤務していること、時の明石に住んでいること、俳句の時間は私にとって一番大切な時間の意でもある。今後、目に見えない『時』というものが俳句に詠めたらという願望も入っている」とあとがきにあるが、いろいろな意味をふくめての「俳句の時間」であるようだ。序文は「ホトトギス」の千原叡子氏が寄せている。「寄り合うて草の名を聞く日傘かな」「ふるさとのみどりの中の熟睡かな」 讀売新聞「四季」に長谷川櫂さんが、花輪佐恵子さんの俳句を紹介しておられる。「青空へ梯子を一丁かけて春」 句集『十字花』(ふらんす堂刊)より。梯子って「一丁」って書くんですね。 有働薫さんによる「詩人のラヴレター」は、Christian Prigent(クリスチャン・プリジャン)。2007年に来日して学習院大学などで講演をしたということである。そのときにアンドレ・ブルトンについて、手厳しい評価をくだしたエピソードなどに有働さんはふれていて興味ふかい。なによりも傑作だったのは、FAXでプリジャンの写真を送ってきてくれたこと。 どうでしょう? このときの有働さんのコメントがいい。 「プリジャン氏のグラサン姿です。イケテルでしょう?」 「ウーム…、まあまあ…ですね」が、わたし。 「昼寝の国の人」は今回は小田涼子さん。 「ふらんす堂句会」で田中裕明さんに学んだ方である。 小田さんの鑑賞を拝見しながら、わたしは田中さんの「明眸」を思い浮かべたのだった。
by fragie777
| 2008-03-12 14:48
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Comments(2)
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