ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

fragie.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ふらんす堂の編集日記と最新ニュースなど。 By YAMAOKA Kimiko
by fragie777
プロフィールを見る
画像一覧
新着記事を受け取る
Facebook Instagram
< April 2026 >
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
全体
インタビュー
本紹介
賞
未分類
以前の記事
2026年 04月
2026年 03月
2026年 02月
more...
最新のコメント
村山半信さま 「どろソ..
by fragie777 at 09:26
調べてみましたら、「とろ..
by 村山半信 at 05:14
村山半信さま コメントを..
by fragie777 at 18:39
神戸はソース文化の街。 ..
by 村山半信 at 04:52
後ろ手と聞くと龍太先生の..
by sinamon at 23:17
村山半信さま そうでし..
by fragie777 at 13:49
sinamonさま 今..
by fragie777 at 19:48
神の御子イエス・キリスト..
by 聖書預言 at 15:56
sinamonさま ベ..
by fragie777 at 08:45
余計なことは語らざる‥娘..
by sinamon at 23:52
検索
外部リンク
  • 自費出版のご案内 | 出...
画像一覧

もっと見る
エキサイト
XML | ATOM

Powered by Excite Blog

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ

梅という名の猫。

1月31日(木)
 
梅という名の猫。_f0071480_2193335.jpg

 武蔵野の田んぼ沿いにはもう仏の座が咲いていた。犬ふぐりもあったな…。

 「yamaokaさーん、あたし、いまこんな本読んでるんです」って言って装丁の仕事に来た君嶋真理子さんが一冊の本を差し出した。見れば、作家林真理子のエッセイ『「綺麗な人」と言われるようになったのは四十歳を過ぎてからでした。』というやたら長いタイトルの本である。「なっがいタイトルねえ。」と言いながら手にとって、(そういえばこういうたぐいの本をかつて読み漁っていたときがあったなあ…)と感慨深く眺めていると、「婆シャツを着てたらもう女じゃなくなるらしいですよ!」って君嶋さんが言う。(!!ドキッ!!)「でもさあ、あたしなんか寒くってさあ、婆シャツなしじゃあいられませんよお」と君嶋さん。「そうよねえ、あったかいもんね。でも、わたくし、あの肌色の婆シャツならもう着てませんのよ。ユニクロであたらしく開発した『ヒートテックモイストインナー』を着てますの、ほら」といってセーターの下からそれをつまんでみせる。黒のヒートテックなにやらは、とても下着とは思えないくらい体にフィットしておしゃれな感じなのだ。今年は、抽斗のなかで横たわっているかつてさんざん愛用した婆シャツになど目もくれず、そのヒートなんとかを買いこんでとっかえひっかえ着ているのだ。「確かに黒は、下着にみえないですよね。でもー、あたしはやっぱり肌色かピンクのばばシャツがいいなあ…」と君嶋さん。「あら、どうして?」と聞けば、「だって風水的にはわたしはやっぱりピンクとか…」(出た、出た君嶋さんの風水好きが…)「あーあ、分かったわよお。ピンクねえ。ピンクが勝利の色だよねえ、君嶋さんには。」もうお好きにすればいい。君嶋さんは、未婚時代に風水の命ずるままにピンクのパンツをはいて今のご主人をゲットしたという、風水伝説があり、それはもう知らない人がいないくらい有名なエピソードなのである。(仙川のふらんす堂のなかでね…)まあ、好きなだけピンクのパンツを穿くがいいってことよ…。

 俳誌「沖」(能村研三主宰)の同人で昨年句集『炎帝』を刊行した大川ゆかりさんからはがきをいただく。そこに「句集をだしてより、いろいろな幸せな事がありましたが、これはその中の一番です。と書かれている。」この「その中の一番の幸せ」が何かと言うと、ええっと、わたしの家にはご存じのように猫が二匹いて、(人間のような猫と風のような猫よ!)その猫をくださったのが、漫画家の大島弓子さんで、その大島弓子さんの連載している「グーグーだって猫である」という猫たちと大島さんの物語にわが家の猫も登場して、はずかしながらこの私もちょびっと登場して(えらい美人になって)、そして大川ゆかりさんは、この「グーグー…」の愛読者で、というか子どもの頃から大島弓子さんが好きで、本もほとんど持っていてそれらは宝物で、「雑草物語も持ってます!」と書いてあり、(わたしだって持ってるもん)そんな大島弓子の大ファンの大川さんが、わたしんとこの猫たちが大島さんとこからやってきた、ということにとても感激してくださって、そのことが句集刊行にまつわるこもごもの幸せのなかでとりわけ嬉しかった、とはがきをくださったのである。大川さんには双子のお姉さまがいて、また13歳年下の妹さんもいらして、そのお二人にことのことをつげると「すごーい!!」と喜んでくださった、というのである。
 大島弓子さんとのご縁はたまたま猫をいただくというひょんなご縁で、(しかしそれをとりもってくださったのがこれまた漫画家の萩尾望都さん!というなんというかこう書くとわたしって何者!っていうくらいすごいじゃん、って思うでしょ。ところが、ほんとうにたまたまのご縁で、ただ猫を紹介してくださり、猫をもらいうけたというただそれだけのことなのである。(しかし、グーグーをじっさいこの目で見た!かわいかった!)わたしは何ものでもなく、大島弓子さんとその世界がすばらしいのであるが、その猫つながりをこんなに喜んでいただけると、なんだかわたしんとこにやってきた猫たちのおかげで、こんなふうに喜んでいただけるのだったら、そうね、わが家の猫たちに今日はとっておきの缶詰でもあげましょう。ちなみに、大川さんとこには「梅」という猫がいるとのこと。「梅!」とは、これはまたふしぎなご縁。わたしのとこもこの二匹の猫たちの前に「梅」(正しい名前は梅吉♀)という三毛猫がいて、この猫が生まれながらのエイズと白血病で、なんとか長生きをして欲しいと「梅吉」というおめでたい名前をつけて、(実はわたしの父親の名前、あはっ…)そんなわたしの思いもむなしく、一年でその短い一生をおえてしまい、悲しんでいるところに萩尾望都さんが、大島さんの猫を紹介してくださったのである。「梅」という名の猫なんですね。大川さん! わたしんとこの梅はわが家の庭の侘助の木の下に埋められています。わたしにははじめての猫でいとおしく忘れられない「梅」なのです。
by fragie777 | 2008-01-31 22:10 | Comments(0)


<< ケイタイの誘惑。 泉にこころを浸す。 >>

ファン申請

※ メッセージを入力してください