ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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渋谷へ。

1月27日(日)
 
渋谷へ。_f0071480_21262843.jpg

 今日のお昼ごろいた新宿副都心の高層ビルの48階の窓から相向かいのビルの全容を写してみる。

 昨年に引きづつき、NHK俳句大会で書籍を売らせてもらうために今日は律子さんを中心にふらんす堂の若いスタッフ、春奈さんと啓子さんが渋谷NHKホールまででむく。

渋谷へ。_f0071480_21403695.jpg写真はその売り場風景。今回はあらかじめ著者にサインをお願いしておいたり、ポップをたてたりすこしでも売り上げを多くしようとあらかじめできることはやり、かなりの気合をいれて臨んでもらう。現場についてから昨日新人賞を受賞された方たちの句集も置きたいということになり、春奈さんにふらんす堂まで本をとりに帰ってもらう。佐藤郁良さんの『海図』はすでに在庫がなく品切れの状態なので、ほかの二冊、井越芳子句集『鳥の重さ』と白濱一羊句集『喝采』は最新なニュースとして注目をあびたいところ。(『海図』は今夜再版決定。)

渋谷へ。_f0071480_21424321.jpgNHKホールいっぱいに人が集まったのであるが、売れ行きはそうですね。こちらが思っていたほどではなく、本をうることのたいへんさをあらてめて思うのである。ちなみにたとえば、春奈さんに取りに戻ってもらった新人賞受賞の句集は一冊売れたとのことである。わたしは用事があって大会の終り近くにやっとその場に行ったのであるが、大会が終ればみなさんどんどん帰られて、書籍売り場など一瞥もしない方々がほとんどである。わたしは(ねえ、みなさーん、帰らないでちょっと寄って行かれませーん)と心の中で叫んだ。ホントは声に出して叫びたい気持ちだった。
 深見けん二氏が売り場に立ち寄ってくださったとのこと。これは実はわたしが昨日お電話をして、『折にふれて』のためにポップをつくりましたので是非ご覧いただきたいとお願いしたからだ。
何人かのご婦人がたがふらんす堂文庫を買ってくださり、「ブログを読んでますのよ。どなたがどなたかしら?」などどニコニコと笑ってたずねられたりして、ひゃあ、ち、ちょっとね、わたしたちは思わず背中がピーンとなってしまった。伺えばこのたび新人賞を受賞された井越芳子さんの結社「青山」(山崎ひさを主宰)の皆さまとのこと、わたしは改めて井越さんのご受賞のお祝いを申し上げたのだった。井越芳子さんからは丁寧なメールをいただき、白濱一羊さんと佐藤郁良さんには昨夜お電話でお祝いを申し上げ喜びの声を聞いたのだった。

 「昼寝の国の人」の富田拓也さんの原稿をアップ。富田さんから原稿をいただいたときに、彼がいかに田中裕明の作品をよみこなし、研究しているかそのメールにて知らされておどろく。田中裕明の作品がまたここに若い俳人のこころをとらえ、魅了していることに正直感銘をうけた。「昼寝の国への手紙」に神野沙希さんが丁寧にしてかつ丹念なコメントをよせてくださった。それも同時にアップする。このサイトがいよいよ充実したものになっていく手ごたえを感じる。

 たったいま、「詩のテラス」にアクセスする。
 河津聖恵さんがかつての詩集『アリア、この夜の裸体のために』(ふらんす堂刊)について、この句集が生まれ出たそのときのご自身のことについて語っておられる。わたしは、この詩集を担当させていただいたのであるが、多くを語らずに原稿をわたされたので、河津さんが当時「不安な闇」をかかえこれほどの苦しい状況におられるとは思ってもいなかった。河津さんは語る。「つまり『私』の瓦礫を往く旅が、『アリア、この夜の裸体のために』でした。」と。「この一集は、その後私が詩の境地を、みずからの生の境地とともに変革していくためにはなくてはならないものでした」河津聖恵という詩人の内面にわたしはほんの少しだけふれ得たような気がする。なんとういう、にぶいわたしの感性。「今は、外の闇の光ではなく、みずからの中に生まれる光を確信し、育てていこうと思っています。」という最終のことばにきて、わたしはやっと明るい眼差しにであってホッとしたのだった。このように多くの苦しみを通過して詩人たちは言葉をつづっていくのだろうか…。
by fragie777 | 2008-01-27 22:15 | Comments(4)
Commented by はっきんとんこ at 2008-01-29 00:44
はじめまして。はっきんとんこ と申します。
ふらんす堂さんから句集を出せただけでも ありがたいことですのに、
この度はご丁寧なお電話を頂戴しただけでなく、素敵なお花まで…
一羊と二人でしばらくの間眺め、感激を新にいたしました。

 心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました。

↑上の記事ですが…
 今度、一羊が自作ポップをお持ちすると意気込んでおります。(笑)
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Commented by fragie777 at 2008-01-29 00:51
まあ、はっきんとんこさま。はじめまして。

コメントうれしく拝見しました。

授賞式にお二人でお見えになるとうかがい
お目にかかれるのがとても楽しみです。

じつは今日、片山由美子さんにお目にかかる機会があり
片山さんも一羊さんのご受賞をとても
喜んでおられました。

本当におめでとうございました。

(yamaoka kimiko)
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Commented by 一羊 at 2008-01-30 02:54
>新人賞受賞の句集は一冊売れたとのことである。
ああ、申し訳ありません。ネームヴァリューがなくって。。心が痛みます。
こちらのじゅんく堂さんでは4冊売れてるようです。(一冊しか残ってないので)。
さわや書店で買ったという方もあるのですが、卸してましたか?
ワタシも山岡さんの隣りで叫びたい気持ちですよ。。。
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Commented by fragie777 at 2008-01-30 12:50
四冊も売れたのですか!
それはすごい。

帯に新人賞受賞のシールを貼って、再営業をしたいと思ってます。
送り付けした方がいい書店がありましたら、お教えください。
こちらから営業してお送りいたしましょう。
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