8月1日(水)
おもいっきり景気のいい暑さとなった。
お昼を買いに出かけるとまぶしくてもうクラクラしてしまいそう。
しかし、風もまた負けじと花屋の店先のたくさんの風鈴をならしながら吹きすぎていくので、わたしも風にふかれながら歩く。
「何、食べよっかな?」
午前中は郵便物の整理とメールの返事と雑務に追われてしまいあくせくと過ごす。スタッフの加藤が肩を痛めてしまい、鍼灸通いを始めたのだが、ちょっと心配である。渡邊が旅行中はふらんす堂のDTP作業はおもに彼女の肩に(それこそ肩よ!)かかってきてしまう。たぶん冷房で肩を冷してしまい、首がまわらなくなってしまったのだ。見ていてもつらそうである。「加藤さん、ちゃんとお風呂にはいって身体あたためている?」って聞くと、「いいえ、夏はどうしてもシャワーになっちゃうんですよ」と言う。「それじゃ、駄目。じっくりとお風呂にはいって汗をかいて、冷房で冷えた身体をあたためなくちゃ…」とわたしは言う。わたしはお風呂で本を読むのが趣味。誰にも邪魔されなくて、(ときどきわが家の猫たちが様子をみにドアを開けてはいってくるけど…)最高よ。ただし、読みながら居眠りをして手に持っていた本をドボンと湯のなかに落として数冊をふやかしてしまったりもするけど…。最近は事情があって(この事情については深く聞かないでくださいまし…)目がねをかけて読むようになったので、くもってしまってちょっとツライ。理想はあの洋式のバスタブに薔薇の花など浮かべて、蝋燭のひかりのもとで、バッハのパルティータなんか聴いちゃうのがいいなあ…。「ディーバ」って映画を観たことあります? ジャン=ジャック・ベネックス監督のハンサムな郵便配達屋さんとオペラの歌姫との恋のふしぎな話、そこに猫足のバスタブが登場(?)してくるのだけれど、このバスタブはわたし、結構気にいっている。でも、きっとこういう私の趣味を知って、食えないヤツだっておもっている人いるんでしょうねっ。ごめんあそばせっ。