6月26日(火)
天然酵母のパンをきょうは食べるんだってかたくこころにちかい、昼休みにそのパン屋さんをいちもくさんにめざしていく途中、雨にぬれた蔦に気づく。その緑の階調があんまり美しいので、いっしゅんお腹のすいたのも忘れて、写真におさめる。ようく見て…。雨粒もみえるはずなんだけど…、ウーン、解像度が低いんでちょっと微妙かな…。残念、きれいな雨粒をみせてあげたい。
「詩のテラス」は、北爪満喜さんから河津聖恵さんにバトンタッチ。しょっぱな、河津さんが撮った「猿」の写真に思わず笑ってしまう。河津さん、かなりピンボケよ。でも家の食堂から野性の猿の写真が撮れるなんて凄い、というかちょっとこわい。鹿も出現するらしい。そうか、河津さんは京都にながいあいだ住んでいながらも、京都人になりきれないんだわあ、関東女が京都人になりきるより、「らくだが針の穴をとおるほうがやさしい」(あれっ、どっかで聞いた言葉? バイブルよ、バイブル)とわたしは思う。わたしは関東女なので、京女ならず関西女とははなっから勝負しない。ぜったい勝てっこありませんもの。わたしの心の構造なんてちっぽけなもんで、時代劇に出てくる長屋のようなもの。表の戸をあければすぐ裏木戸がみえる…、でも関西系ウーマンは違う。文化の厚みがそのままこころの奥行きとなって、奥がとっても深い…。深すぎてわたしはときどきあたなたちのこころのなかで迷子になってしまう。「そうそう他人にやすやすとこころの中なんてお見せしませんの」という生き方の美学がある…。そういう生き方ってわたし嫌いじゃないな…、なかなかカッコいいとも思う。でもわたしは駄目。所詮お安いこころなんですの、わたしは。ですから、どうぞいじめないで下さいまし。