1月6日(土)
今日は小寒。雨の降る寒い一日となる。
俳人の岸本尚毅さんが中心となって行われている吟行会にここ数年、時間があると取材をさせてもらってその結果をホームページのサイト「実践俳句講座」に記している。ここんとこ、いろいんな都合がかさなり、うかがうことが出来なかったのであるが、昨年の11月に横浜の吟行会を取材することができた。今日辺り多分アップできるのではないかと思う。結構このサイトをみている人がいて、わたしの知人にも熱心な読者(?)がいる。「このところ記事があたらしくなっていないけどどうして?」と聞かれて事情を説明しがたくこまったことがあった。岸本さんの選評は実践的で明快なので、まさに俳句をつくるときの参考になるのではないかと思っている。また、岸本さんが吟行の場でどういう作品をつくったか、ということも個人的には興味のあるところ。
さて、今日もその取材で世田谷区にある梅林のきれいな(梅はこれから)公園に行ってきた。
幹事役の木村定生さんに向かう途中ばったり会う。よかった!実はわたし、ここにもう何度か来ているはずなんだけど、さっぱり来方を忘れてしまって、今日もとんでもないバスに乗ってしまい、ぜんぜん違う方向に行ってやっとここまでたどりつき、これからどういこうかと思案していたところなのだ。木村さんのあとをついていったらほんとにすぐ近くで、「中村汀女さんの句碑があるのを知ってますか?」と尋ねられ、もちろん知らないというと、どうやらそこを教えてくださるはずらしい。梅林の間をあるいていって案内されてついたところがこの句碑。かの有名な俳句が。「外にも出よふるるばかりに春の月」この句はとても好きな一句。寒の雨にうたれながらしばらく眺めたのだった。
俳人の筑紫磐井さんの年賀状に、「わが家のガッチャンが週刊文春の猫特集で全国20匹の一つにえらばれました。愚妻が山岡さんだけには知らせてくれというものですから」と書き添えてある。やったね、ガッチャン。このガッチャンはその不細工振りが最高に可愛らしく、俳句綜合誌「俳句」に載ったものを飼い主をたずねて、筑紫さんであることをつきとめ、その写真をもらい受けるまでにわたしを夢中にさせた猫なのである。さっそく「週刊文春」を買って、ガッチャンの姿を確認し、わが家の猫であるかのように喜んだのだ。なにしろわたしの自宅の仕事机にはこのガッチャンの写真がかざってあり、いつもそのブチャイクな顔でわたしを励ましてくれているのである。名前の由来がビジュアル系バンド「マリスミゼル」の元ボーカルの美形ガクトからであるというのもその落差に思わず笑ってしまう。ともかくガッチャン、よくやったね!