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2月2日(月) 旧暦12月15日
![]() 侘助。 悲しいお知らせがある。 俳人の岩淵喜代子さんが、亡くなられた。 「ににん」代表の新井大介さんより本日メールにてご連絡をいただいた。 以下に記します。 俳句同人誌「ににん」創刊者・元代表の岩淵喜代子先生が2026年1月27日 89歳にて急逝されました。 早速お知らせ申し上げるべきところでありましたが、ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。 尚、葬儀は1月30日にご親族のみで滞りなく執り行われました。誠に勝手ではございますが、ご親族の御香典、御供花、御供え物の儀は固く辞退致します。 ここに生前のご厚誼を深謝し衷心よりお礼申し上げます。 岩淵喜代子さま 生前のさまざまなご縁を感謝しつつ、こころよりご冥福をお祈りもうしあげます。 麥踏みのつづきのやうに消えにけり 岩淵喜代子 過ぐる1月30日に行われた角川俳句賞、角川短歌賞について、Pさんのレポートで紹介します。 2026年1月30日に、角川武蔵野ミュージアムにて、第71回「角川俳句賞」「角川短歌賞」の授賞式が行われました。 俳句賞の受賞者は「蒼海」会員、千野千佳さん。 選者は、仁平勝氏、対馬康子氏、小澤實氏、岸本尚毅氏です。 短歌賞の受賞者は京大短歌所属の船田愛子さん。 選考委員は、松平盟子氏、中川佐和子氏、坂井修一氏、藪内亮輔氏です。 ご受賞おめでとうございます。 千野千佳さん 本日はこのような素敵な授賞式の席を設けていただきありがとうございます。 念願だった角川俳句賞を受賞することができて、本当に嬉しいです。 選考委員の先生方、角川文化振興財団の皆様、関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。 私が俳句を始めたのは今から10年の2016年1月のことです。 陶芸教室で仲の良かった方に誘われて地域の老人会の句会に参加しました。 そこで私は句会というゲームの面白さを知りました。ここから俳句の初心者向けの本を読み始めました。 その年の4月に堀本裕樹先生の立ち上げた句会に行きました。木曜日の夜8時から行われていた「たんぽぽ句会」です。「たんぽぽ句会」は仕事終わりの大人が集う遊び場という雰囲気でとても刺激的でした。 2018年に堀本先生が結社「蒼海」を立ち上げた時、まわりのひとの流れに乗って、私も入会しました。 俳句への取り組み方がかわったきっかけになったのが、2019年に堀本先生と結社の仲間でいった京都吟行です。 見たものや体験したものを掬い上げて、俳句になるのがとても楽しいと感じました。帰りの新幹線の中で京都での出来事を思い出しながら、ひとりで俳句を作っていたとき、私の中で何かが目覚めました。 旅行の時間よりも旅行での出来事を元に俳句をつくる時間の方が楽しいという感覚が新鮮でした。 そこから毎日10句作るようになりました。すると自然に句が溜まってきて賞にも応募してみようという気持ちになりました。 もうひとつ俳句への取り組み方が大きく変わったきっかけは2021年に子供を産んだことです。 産んでからしばらくは体調も悪く、メンタルが不安定になり、俳句も作れなくなりました。 子供が生後四ヶ月くらいから、徐々に体調が回復し、俳句がつくれるようになりました。 この頃から自然を美しいと思うようになりました。自然や動物の句を積極的に作るようになりました。 子供はいま4歳になりますが、いつも目をキラキラさせて世界に憧れを持っています。 見慣れた日常でも子供と過ごすことで新鮮なものの見方をすることができて、全てが句材になると感じるようになりました。 角川俳句賞には2022年から3年連続で最終候補として50句掲載していただきました。 振り返って見ると、受賞を逃した悔しさよりも最終候補まで残していただけたうれしさの方が強かったです。 角川俳句賞へのチャレンジは私に前向きな力をくれました。 私はいま子育てと薬剤師としての仕事、日々の生活に追われる忙しない毎日を過ごしています。 子育てに悩んで心がモヤモヤする日、仕事で嫌なことがあった日でも、良い句がひとつでもできると嬉しくて、嫌なことがどうでもよくなります。 好きな句集や角川さんの「俳句」を読むと、心を取り戻すことができます。 俳句が私の生活を支えてくれています。 最後に堀本先生との出会いがなければ、私の人生ははまったく違ったものになっていたと思います。 いつも大らかに見守ってくださる先生だからこそ、私たち蒼海会員は伸び伸びと俳句の道を進んでいけます。 俳句が大好きな蒼海のみなさんと、これからも一緒に切磋琢磨しながら俳句を楽しんでいけたらと思っています。この夢のような一日を糧にして、これからも俳句に、子育てに、仕事に前向きに取り組んで行きたいです。 本日はありがとうございました。 吹く人の鼻にのりたるしやぼん玉 千野千佳 船田愛子さん この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。選考委員の先生方や、角川文化振興財団の皆様、そして私の所属する京大短歌や学生短歌会のみなさま、また日頃よりお世話になっている全ての方々に心より感謝申し上げます。 受賞作の「雪の影」は生と死を題材とした作品です。かつて「死」というのものを切実に意識した経験があり、それ以来私の世界に対する見方というのはいくらか変わりました。その変化は「雪の影」に濃く反映されているように思います。 現在私は医師を目指して医学を学んでいます。 人体の仕組みや病気のメカニズムを知るにつれ、その緻密さや複雑さに圧倒されます。人体というのは私自身のことでもあり身近なものですが、とても広い世界に向き合っているように感じられます。 短歌においても身のまわりの繊細で曖昧な光景や、時間、感情を短歌の定型によって捉えることで、私の見えなかった世界の本質の一端を掴むことができる。そうして世界が広がっていくと感じています。 この度「雪の影」を作る過程で、私は自身の内面と深く向き合いました。「生と死」というテーマは医学を学ぶ上でも、ひとりの人間として生きていく上でも、私にとって決して切り離せないものです。 今後も歌人として、医学に学ぶものとして、この大きな問いに繰り返し向き合っていきたいと考えております。 改めてこの度はこのように素晴らしい機会をいただきましたことに深く感謝いたします。 水仙の香りのような耳鳴りのあとに来るのだろうわれの死は 船田愛子 選者、主催者の方々とともに記念撮影。 ご受賞された千野千佳さま、船田愛子さま、おめでとうございます。 心よりお祝いをもうしあげます。 明日は、俳誌「爽樹」創刊十五周年記念祝賀会について、ご紹介します。
by fragie777
| 2026-02-02 18:38
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