ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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「橋間石の百句」を校了。

10月16日(木)  旧暦8月25日

「橋間石の百句」を校了。_f0071480_17032008.jpg

人参木(ニンジンボク)の花

「橋間石の百句」を校了。_f0071480_17032589.jpg

これからもっと華やかに咲くのだが、咲きはじめの初々しい美しさに見とれてしまった。


「橋間石の百句」を校了。_f0071480_17032838.jpg
神代植物園にて。


今日は『橋間石の百句』を校了にした。
句集『和栲』で、第18回蛇笏賞を受賞、『橋閒石俳句選集』で第3回詩歌文学館賞受賞を受賞した俳人であるが、いまその句集を読もうとしてもほとんど手に入らない。
この度は、橋間石の師系につらなる赤松勝氏の執筆によって、「橋間石の百句」を刊行することが可能となった。
句集をとおしてその変遷が丹念に語られており、この一冊をよめば、おのずと俳人・橋間石像が立ち現れてくる。
英文学者であり連句から出発した異色の俳人・橋間石の魅力にふれることのできる一冊となったと思う。
一句にはけっして難しい言葉はつかわれていないのだが、立ち現れてくる世界は不思議さをまとっている。
初期の句と晩年の句を一句ずつ。

 銀河濃し岩波新書得て帰る    橋 間石
 銀河系のとある酒場のヒヤシンス  〃





新聞の記事を紹介したい。

9月17日づけの浅川芳直さんによる共同通信配信の記事「俳句はいま」は、対中いずみ句集『蘆花』と片山由美子句集『水柿』評である。抜粋して紹介したい。タイトルは「詩心と俗、詩情と格調」

『蘆花』
(略)表面は静かでありながら、内側は激しく燃えている炎のイメージが浮かぶ。
〈踏切の音の向うや蘆の秋〉著者は大津市在住。湖西線の秋の景色が想像される。蘆というと「豊葦原の瑞穂の国」という神話の表現があるが、「蘆の秋」はそのような青々と茂る蘆ではない。色あせた葉が擦れて寂しい音を立て、白い穂絮が風に乗って飛んでいく。カンカン…と鳴る踏切の警告音は日常の俗の景色。その奥にさびさびとした世界が控えていたと気づくとき、詩情が静かに燃え上がる。
〈ひとつ上の花に飛びのり秋の蝶〉〈冬麗のこゑともならず漂へり〉〈ふんふんと小さき茸出てきたる〉移ろう世界の表情に目を凝らせば、世界の方が声にならない声で語りかけてくる。
(略)季語に触発された作者の詩情が一句の隅々まで浸透してゆく。

『水柿』
〈最も大切なのは俳句の格調」という片山由美子の「水柿」も詩情豊かな句集だ。〈たたむとき昔のにほふ日傘かな〉〈枯急ぐものを水辺に見てひとり〉。甘やかな情感に支えられた作者の美意識が前に出ることで、定型が輝く。
(略)
〈急用と言ひて来ぬひと暑気払〉〈その続き聞きたき話盆帰省〉〈もう音のせぬサイダーの泡のぼる〉人恋しさは通俗生に陥りやすいが情感だが、俳句の短さはそもそもあり余る情を切り落とす。形式を信頼した詩情の寄せ方が、俳句に格調を生むと言えようか。



10月6日付けの京都新聞の彌榮浩樹さんによる「句集紹介」に、対中いずみ句集『蘆花』が、評されている。
抜粋して紹介したい。

 水中の茎まつくろに枯蓮
 竹の葉の黄ばみ冬至の日を通す
 かばひあふごとくに揺れて破蓮
自然物の一様相をまっすぐに見つめ、繊細に掬い取り、大胆に表現する。〈啓示〉にも似た気品を湛えた句群だ。
 鯊釣に夕風長くなりきたり
 山吹や重なりきたる蜂の音
時間の経過による〈世界の表情〉の仄かな推移。湧出する質感が、淡い切なさを纏いつつ描出されている。
(略)
1959年大阪市生まれ。大津市在住。「静かな場所」代表。「秋草」会員。





午後にお客さまがひとりいらっしゃった。

西池万葉さん。

第1句集の相談にみえられたのである。

西池さんは、俳誌「ひまわり」に所属されている。
お母さまは、「ひまわり」主宰の西池みどり氏、お父さまは「ひまわり」代表の西池冬扇氏という俳句一家である。
西池万葉さんは、東京人で、もっか「ひまわり」の東京支部をゆだねられている。
「と言っても、おもに事務的な雑用係なのです」とにっこりされる。
俳句的な環境であったので、それはもう小さい頃から俳句はつくってこられたという。
「でも、本腰をいれて俳句をつくるようになったのは、ここ数年なんです」と。
それでも小さい頃から俳句という定型になじんでこられたというのは、それはおおいなる力となっているはず。

「いま、選句してもらっているのです。まず母がみて、それから父がみます。大学時代につくった句はたくさんあったのでずが、おおかただめで残ったのは七句くらいっていわれました」
俳句に関しては厳しいご両親であるようだ。

担当のPさんといろいろと打ち合わせ。

「本にもこんなにいろんな造本の種類があることを知って驚きました」と、万葉さん。


「橋間石の百句」を校了。_f0071480_17034815.jpg
少年のような西池万葉さん。


お仕事もいそがしく、長い外国生活も経験され、これからまた海外へいかれるかもしれないとも。

「ひまわり」東京支部は、20代から80代までの俳人のかたがおられるという。
わかい俳人も多く、
「それが自慢なんです」と爽やかに笑われたのだった。


お父さまの西池冬扇氏には、『臼田亜浪の百句』を執筆していただいている。





「橋間石の百句」を校了。_f0071480_17033091.jpg



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by fragie777 | 2025-10-16 18:29 | Comments(0)


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