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7月23日(水)桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 旧暦6月29日
こんな暗さをもった百日紅もわるくない。 さきほど、神楽坂の装丁家・間村俊一さんのところに行って、少し前にもどったところ。 遅くなったので、お夕飯をすませて家でブログを書き始めた。 まずは、 新聞の掲載記事を紹介したい。 7月26日づけの図書新聞の上半期読書アンケートで、歌人の阿木津英さんが、林和清著『塚本邦雄の百首』を三冊の内の一冊にとりあげておられる。 塚本邦雄没後二十年にあたって、各誌の特集や著書が出ている。こうして改めて読むと、塚本邦雄の作風になじまない者にも、歌人魂がひしひしと伝わってくる。(略)塚本短歌とその歌人の総体を大きく歴史の上に置いて見る時期に入ったようだ。ほかに尾崎まゆみ編『塚本邦雄歌集』(書肆侃侃書房刊)。 この林和清著『塚本邦雄の百首』は、今週末の毎日新聞の読書欄にてもとりあげられる予定となっている。 そのときにあらためて紹介をしたい。 7月22日づけの讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、小野打美智子句集『百日紅』より。 木下闇刺すたび光る畳針 小野打美智子 「太く長い針が畳の表に現れるたびにぎらりと鈍く光る」と長谷川櫂さん。畳はいい。引っ越し前の家は、一階と二階にそれぞれ6畳の和室があった。引っ越してきたマンションは畳の部屋があったのだが、都合によって板間にしてしまった。畳がないっておもっていたのだが、ベッドが畳ベッドであることに気付いた。敷布団をめくるとちゃんと畳がある。畳が恋しくなると布団を折って、畳の部分をだしてさわったり腰掛けたり寝ころんだりしている。もうすごく古いのであの藺草の匂いはしないけれど。 24日づけの毎日新聞の「枝折に、遠藤容代句集『明日の鞄』がとりあげられている。 生き物に向ける温かなまなざしが印象的な第1句集。 ぶつかつて硝子を知らぬ金亀子 遠藤容代 今年度の日本詩歌句大賞が決まって、お知らせをいただいた。 この賞はたくさんの部門があるのだが、ここでは俳句関係の書籍を中心に、紹介をしておきたい。 「俳句部門」 大賞 広渡敬雄句集『風紋』(角川文化振興財団刊) 東京四季出版社賞 坂田晃一句集『耳輪鳴る』(ふらんす堂) 特別賞 涼野海音句集『虹』(ふらんす堂) 優秀賞 黒岩徳将句集『渦』(港の人) 奨励賞 猪口布子句集『水入りの小瓶』(朔出版) 「随筆部門」 大賞 波戸岡旭著『続・島は浜風』(ふらんす堂) 「評論部門」 優秀賞 辻村麻乃著『岡田史乃の百句』(ふらんす堂) こころよりお祝いを申し上げます。 夕方の五時半に間村俊一さんのところに装丁をいただきにうかがう。 印刷屋さんのKさんにも来てもらってそこで打ち合わせ。 目下わたしが担当にしている対馬康子さんの句集『百人』の装丁である。 対馬さんたってのご希望で、間村さんにお願いしたのだった。 間村俊一さん。 装丁の説明を聞く。 なかなか素敵な装丁になりそうで、心がおどる。 この間村さんの仕事部屋は素晴らしいのである。 わたしは、間村さんがいない夜中に忍び込んで、ここにあるさまざまなグッズを堪能したいのである。 一見乱雑であるけれど、その乱雑さが語りかけるものに耳をすましたいのである。 いくらいても飽きない部屋。 間村さんの仕事場を辞して外にでたところ、 こんな感じの通りもいい。 神楽坂は、今日は夏祭りだった。 大勢の人でごったがえしている。 よき町である。。 飯田橋の駅の二階にあるゴディバのカフェでチョコソフトを食べる。 わたしへのご褒美よ。 なんのご褒美かって、 ええっと、まあ、暑い日に頑張って夕方までこうして仕事をしていることへの、かな。 おいしかった! 地下鉄から電車を乗り継いで、仙川にもどったのだった。
by fragie777
| 2025-07-23 20:54
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