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5月29日(木) 旧暦5月3日
鴨足草。 または、虎耳草。 なんと読むがご存じ? 読みは「ゆきのした」と読みます。 知っちゃえば読めるけど、はじめは誰もよめないって思う。 とても地味な花で多くの人はとおりすぎてしまうけど、俳人にはこの花を好むひとが多い。 こうして近くでみるととても清楚で美しい。 ほかに「雪の下」「とらのみみ」「ねこのみみ」とか。 はびこつて好きな花なり雪の下 高浜虚子 夕焼は映らず白きゆきのした 渡辺水巴 かくれ咲く命涼しき鴨脚草 富安風生 「葉はゆでたり、天ぷらにしたりして食べられ、あぶったりもんだりして、はれものややけどの治療に用いることもある」と歳時記に。 24日づけの讀賣新聞の長谷川櫂さんの「四季」は、『綾部仁喜全句集』より。 盧遮那仏鋳余りて売る風鈴か 綾部仁喜 「東大寺大仏殿の参道に風鈴売りが出ているところだろう」と長谷川櫂さん。そう思って風鈴の音色を聞くと、また荘厳の趣があるかもしれない。 27日づけのおなじく「四季」には、飯田晴句集『まぼろしの雨』から。 冷房の畳のうへの京ことば 飯田晴 「言葉が見えるはずはないが、目に見えるように描いている。畳も京ことばもよく冷えている」と長谷川櫂さん。 お客さまがひとり、午後にみえられた。 有住洋子さん。 第3句集となる句稿を持参くださり、いろいろと打ち合わせをされた。 前句集『景色』より、すでに7年余が経過している。 この度の句集名は、「夜は九夜 日は十日(よるはここのよ ひはとおか)」 古事記の「日日並べて 夜には九夜 日には十日を」よりの命名であるということを「あとがき」で書かれている。 編集もおもしろく、「前半は第三句集、後半は以前の句集からいくつかを選んで載せ、ところどころに、やはり以前書いた文の断片を挟んだ」とある。 句稿を拝見すると、この「文の断片」が前後の俳句作品と響き合って物語のような場面がたちあがってきて、別の時間のひろがりをよびこむ。このような句集の編み方も面白いんではないかと、句稿を拝見しながら思ったのだった。 有住洋子さん。 カメラをみつめて撮られるのが恥ずかしいとおっしゃって。 有住洋子さんは、個人誌「白い部屋」を刊行しつづけておられる。 ご自身の作品とエッセイなどを掲載、ほかに詩人、俳人などからの寄稿もある。 この号では、詩人の竹内敏喜さんが詩の作品を寄せておられる。 表頁をめくると、文字が目にとびこんでくる。 日は 雲の変幻に移ろい 影を育て 影は 月の満ち欠けに 広がり縮む あるいは日は 葉に触れて部屋を緑に染め 影は 日が沈むころに低く伸び そこに赤みを添える 霧の日は 部屋は霧と一体になる 風は 吹き抜けてゆき 訪れる人が ときどき 「最近は有働薫さんをはじめ、詩人の方との交流がふえました」と有住洋子さん。 明日は新刊紹介をします。 紹介をいたさねばならぬ本がたまってしまった。。。 詩歌文学館賞の正賞・鬼剣舞手彫り面
by fragie777
| 2025-05-29 18:38
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