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4月12日(土) 旧暦3月15日
蜘蛛の巣にひっかかった花びら。 無音てふ音降りつもる落花かな 小島一慶 桜の花びらが舞う休日となった。 あたらしい住まいを自転車で出発して、仙川沿いをはしり、神代植物園にむかう。 大鷹には会えるだろうか。 写真は途中の仙川の落花の風景である。 今日は。瀧澤和治著『福田甲子雄の百句」より。 山寺の落花一片舌にのり 福田甲子雄 頻りに桜の花びらが舞い散っている寺の境内。吟行であろうか。上方を見上げながら思案していると、軽く開けた口中に一片の花びらが舞い込んで来たのだ。些細な出来事だが、甲子雄には詩の閃きを与えてくれた大切な訪問者であった。舌に載った花びらが恰も意思ある生き物のように感じられたのかもしれない。 味覚ではなく、舌を触覚として捉えた稀なる一瞬を想うべき作である。(『草虱』平成十年~十一年) 散る花の石に巌に行く雲に 福田甲子雄 平成十七年の年明けから再入院した後は終始、病院の床に就いていた。折々、窓辺からの景を眺めたり、懐しい記憶を辿ったりしていたことと想われる。句を作ることによって、甲子雄は自身を鼓舞していたのだ。 散る花は、きっと桜だけではないだろう。果樹の李や桃もある。助詞「に」が三度使用されているのは、おそらく、散る花びらに微かな声を認めたということなのだ。甲子雄にはそのささめきが聞こえたのである。(『師の掌』平成十七年) もう一句紹介してみたい。 田島健一著『平成の一句』より。4月15日付けのもの。 会社やめたしやめたしやめたし落花飛花 松本てふこ 直截的な表現にインパクトがある。「会社やめたし」の七音、「やめたしやめたし」の八音、という五七をあふれ出す音韻が、感情の波となって読み手に伝わってくる。下五の「落花飛花」の語順にも注目したい。「落花」が先で「飛花」が後である。句末が「飛花」で締められることで、この句の感情の行きつく先に、ほのかな希望の光が待つようにも感じられる。(『汗の果実』二〇一九年十一月刊行)季語=落花(春) 結局、わが大鷹には会えなかった。 営巣期に入ったらしい。 大鷹待ちの大きなカメラを抱えた人たちが大鷹の「出待ち(!?)」をしていた。
by fragie777
| 2025-04-12 20:36
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