ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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屈指の骨太さ。

3月9日(日) 旧暦2月10日


今朝は雪はすっかり溶けて、明るい日差しの風はすこし冷たい日となった。

屈指の骨太さ。_f0071480_15595584.jpg
武者小路実篤公園の池で仲良く甲羅干しをする亀。


屈指の骨太さ。_f0071480_15595791.jpg

後ろ姿もかわいく、水面に映った影もなかよし。


三ヶ月ぶりに髪をカットした。
気持ちがさっぱりしたので、武者小路実篤さんのお庭を散歩することに。
お庭はおおかた空いていて、親子連れや一人の人がのんびりとしているのがいい。
わたしは水辺のベンチにすわって、空を眺めたり、鴨と目をあわせたり、鯉に餌をやりにくる親子をながめたり。
とてもいい気持ち。
ここんとこ忙しかったので、しばしのんびりする。




今日の朝日新聞の相子智恵さんによる「俳句月評」の「うたをよむ」は、「おどろおどろ」と題して、中村和弘句集『おどろおどろ』がとりあげられている。抜粋となるが紹介をしたい。

八十代にして、十二年ぶりとなる句集『荊棘』(ふらんす堂)が刊行された。
 人間の影こそ荊棘夜の秋
表題句の〈荊棘〉は草木が乱れ茂る薮のことで、中村はそこに異様な様子を表す「おどろおどろしい」の意味もこめた。
人間の影こそ異様だといいながら、配された季語〈夜の秋〉は穏やかだ。秋の気配を感じる晩夏の夜のことで、暑さは和らぎ、薮に奇妙は安らぎがもたらされる。〈荊棘〉の漢字の効果で、単なる人間批判を超え、人間と草木が暗闇の中で交じり合うような不思議な読後感がある。
本句集は生物が生きるがゆえの非情さが淡々と描かれ、生死の匂いが濃い。最近の句集では、屈指の骨太さだ。
 キリンの脚の巨き関節夏に入る
 ごみ鯰濡らしておけば生きておる
 瓦礫はや地層成しつつ野梅咲く
こうした句を読み、標題句に立ち返る時、人間の業の深さが薮のように絡みつく。しかもそれは今、〈人間の影〉に留まっているだろうか。「何でもあり」のニュースが多い今、おどろおどろしさは陰に日向に、世界を絡めとっていっているような気もしてくる。


「最近の句集では、屈指の骨太さ」とあるが、その通りであると思う。
句稿をいただいてから、だいぶ時間をかけられて1冊にされたのだった。

今年度の詩歌文学館賞にふさわしい1冊である。







屈指の骨太さ。_f0071480_16430421.jpg


ご近所の桐朋学園の紅梅。


屈指の骨太さ。_f0071480_16433004.jpg

なかなかすさまじい。






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by fragie777 | 2025-03-09 18:37 | Comments(0)


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