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2月23日(日) 霞始靆(かすみはじめてたなびく) 天皇誕生日 旧暦1月26日
用事があって久しぶりに新宿に出る。 新宿は相変わらずの人混みである。 外国人観光客も多い。 風は冷たいが、日差しはやわらかで春の日差しである。 新宿で用事をすませ、渋谷行きのバスに乗ることに。 バスがやってきた。 乗り込んだのだが、ものすごい混みよう。 ここでも外国人観光客がおおい。 国旗をかがげている。 なにゆえに? そうか。 今日の祝日の所以か。 新宿から渋谷行きのバスにのるのは、長い東京暮らしではじめてだろうか。 いや、過去に一度乗ったことがある。 まだ大学生だったときにボーイフレンドとはじめて映画をみた。 新宿で映画をみて、バスに乗って渋谷まで行った。 見た映画はよくおぼえている。 イタリアの映画監督パゾリーニの「奇跡の丘」だった。 聖書のマタイによる福音書を忠実に再現したモノクロ映画だった。 鬼才とよばれたパゾリーニは無神論者であった。 そのことが話題を呼んだ。 が、よくできた映画でわたしはすくなからず感動した。 わたしは洗礼をうけたばかりで一緒に行ったボーイフレンドはイエスという存在に興味をもっているが、信仰はもっていなかった。 遠いむかしのようで、しかし、ついこの間のことのようによみがえる。 渋谷までバスで行ってそのあとのことは覚えていない。 映画は、イエスが、律法学者やパリサイ人を「白く塗りたる墓よ」と言って批判する箇所が一番印象的だった。 この種の映画のプロパガンダ的な映画よりはるかに福音的(?)だった。 ふたたび見たら、印象はずいぶんかわるかもしれない。 その後パゾリーニの映画は何本か見てきたが。 この映画をみたのは冬の寒い日だった。って記憶している。 清らかな青春の日々のこと。 なーんてね。 ![]() 今日バスを降りたのは、千駄ヶ谷の街の一角。 はじめてあるく街。 梅を咲かせている神社がある。 目白の声がする。 引き寄せられるように入ってみる。 梅の花を食べにきた目白。 梅に目白はよく似合う。 闇ふかきみなとの春の清教徒 飯田蛇笏 岡のうへの耶蘇教会の鉦のこゑこの朝霜の曇りにひびく 太田水穂
by fragie777
| 2025-02-23 20:55
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