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2月21日(金) 旧暦1月24日
白梅の空。 なんという空の青さ。。 明日から連休となるが、連休中もこの寒さはつづくらしい。 家でちぢこまっているか。 って思ったんだけど、 出かける予定がいろいろとあったことに気づく。 今日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、『鷹羽狩行俳句集成』より。句集『七草』所収のもの。 活花のあさき水にも春の塵 鷹羽狩行 「飛躍した言い方になるが、春塵という語があるので春はほこりっぽいと感じる。(略)ボクらは知っている言葉によって意識している。」と坪内さん。 そう、たしかに言葉によって世界はあらためて認識されるのである。(あったりまえか) この句の数句あとに、こんな句も収録されている。 人の世に灯のあることも春愁ひ 鷹羽狩行 人間の愁いもまた、春の季節がいちばんふさわしいか。 「灯し」はいつだってあるのに、それを愁うるこころ。 夏でも秋でも冬でもなく、やはり春だ。 夕方よりお客さまがおひとりみえられた。 俳人の板倉ケンタさん。 板倉ケンタさんは、俳誌「群青」と「南風」に所属するまだ20代の青年である。 中学生の三年生のときより俳句をはじめられ、ことしで10年目となる。 それを区切りに、句集の上梓をきめられた。 今日は、担当のPさんといろいろと打ち合わせにみえられた。 板倉さんは、「群青」で櫂未知子さん、佐藤郁良さんの指導の下で俳句を学び、また、村上鞆彦さんの句集『遅日の岸』を読んで、「南風」に入った。 句集『膚』を上梓された岩田奎さんとは、同級生であり俳句をまなび始めた時期もほぼ同じである。 岩田さんとは仲良しであったけれど、「すごく活躍しているので、すこし遠い存在になっちゃいました」とちょっとさびしそう。 句集『ぼうぶら』を上梓された小山玄紀さんは、やはり「群青」のお仲間、板倉さんより数年先輩である。 「小山さんは、俳人としてすばらしい先輩です」と。 「群青」「南風」ともどもよき師、よき俳句仲間にめぐまれた板倉ケンタさんである。 句集名はまだ未定。 「句集にまとめられてみた感想はいかがでした?」とうかがうと、 「この程度か、、、って思いました。もっと自分はイケてるとおもってたんですけど」と快活にわらう。 板倉ケンタさん。 横のカレンダーは、櫂未知子さん手づくりのもので、櫂さん家の愛猫が写っている。 「おっ、栗丸が写ってる」と。 「句集上梓にこめた思いはありますか?」と伺うと、 「お世話になった方々に読んでもらいたいです」 そして、 「去年の上半期に角川の「俳句」に書いたことですこしお騒がせをしてしまいましたが、この句集で落とし前をつけるつもりです」と、とびきりあかるくさわやかに、そしてやや不敵にわらった板倉ケンタさんだった。
by fragie777
| 2025-02-21 19:22
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