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2月12日(水) 旧小正月 旧暦1月15日
早春の水。 ひろびろと波打つ布のやうに春 奥坂まや いろいろなものを映しだす。 この明るさはどうだろう。 すでに冬の景色ではないことは確か。 あけぼのや春の音とは水の音 片山由美子 いまスタッフたちがおしゃべりをしていて知ったのであるが、仙川駅の向こう側(北側)にかなり大きなビルが建つらしい。 「えっ、大きなビルが建つの?! 仙川は、大きな建物がなくて空がひろいことが自慢だったのに」 「いま、さかんに建ててるじゃないですか。」 「あまり大きなビルはいやだな。せめて4階建てくらいに押さえて欲しい」 「どうなんでしょう。」 わが街仙川はどんどん変わりつつある。 変化は嫌いじゃないけれど、大好きな街であるがゆえに、その変貌の仕方が心配である。 明日、ちょっと出勤途上で偵察してみよう。 『俳壇」3月号が届く。 「本の庭」で鶴岡加苗さんがふらんす堂刊行の書籍を二冊とりあげておられる。 抜粋して紹介をしておきたい。 冒頭の〈狐火の映りし鏡持ち歩く〉から幻想的で美しい世界が始まることを予感させる。しかし、読み進めてゆくと幻想的というより、現場でじっくりと見聞し写生した題材を、作者野持つ鏡を通して詩に昇華した強靱な作品が立ち現れることに感動を覚える。七章で構成されるが各章に見せ場がある。(略) 最終章の「若狭水送り神事」と「修二会」の句群は圧倒的。 瀬の岩に火の逆巻ける水走り 修二会僧闇踏み破り走りけり 句集名の「雪日」は「切実」に通じ、作者の祈りは深く清浄である。 第四句集。句集名は、〈四万六千日布目から雫〉の一句から。日常生活に潜むちょっとした違和感や発見を飄々と十七音に定着させているようだ。 扇置く昼餉はパンと茹で卵 ようやく扇を使わなくても良さそうな季節に。しかし、昼食はさっと食べられる簡単なもの。簡単だがなぜかとても美味しそう。集中、食べ物の句が多い。どれも特別美味しそうに詠もうとしていない感じが、逆に人間の根源の欲求としての食欲を思い出させる。(略) 蝶を待つ強火弱火をくりかへし 躓いて地面が近しクリスマス 自分の動作と季語との距離を、不思議がって楽しんでいるような取合せがユニーク。 思わず水の中をじいっとみてしまう。
by fragie777
| 2025-02-12 18:23
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