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2月9日(日) 旧暦1月12日
午後より仕事場にて仕事。 仙川沿いを川をのぞきながらゆっくりと自転車を走らせる。 鴨たちはまあ元気そうなのでひと安心。(水が少なくて上流は涸れてしまった) 美しいオナガガモもいた。 (他所の川に行ってしまったのでは、と心配していたのだが…) 相変わらず仲のよいヒドリガモの番い。 軽鴨たちはよく肥えていてとりわけ元気そうである。 明日の午前中は、私用ででかけることになりそうなので、詩集を校了にすることと、評論集のゲラの読みをすこしでも進めておきたく、仕事場にやってきた。 詩集は台割表をつくり、責了紙をととのえてスタッフMさんの机におく。 見返しの用紙の注文は、明日いちばんにFAXをながしてもらうためにPさんの机の上に。 印刷屋さん、製本屋さんへの仕様書をととのえる。 これは明日はやく家からメールを送るつもり。 あとの時間は、評論集のゲラよみに専念する。 暖房をつけていても、背中にホッカイロをはっていても、人のいない仕事場は寒い。 膝掛けを腰にまいて、バランスボールに乗って、ゲラを読む。 今日は、後藤比奈夫著『後藤夜半の百句』と『自句自解ベスト100後藤比奈夫』より、それぞれ餅を詠んだもの。 てのひらにのせてくださる柏餅 後藤夜半 この年の三月、私は「こけし添へ雛の壇を飾り終へ」という句を持って父に入門し、初心者を集めて句会を作り、父の指導を受けた。一回目の会に草餅が出たので、それが句会名となった。二回目の五月十一日は柏餅が出た。草餅のときと違って、それを夫人が箸で一つずつ掌にのせて下さった。そのことを父は見逃さなかった。でもこの句のよさは、その頃の私にはなかなか分からなかったのであった。(『彩色』昭和二十七年作) 鶯餅作りし人のキユービズム 後藤比奈夫 春になると草餅や鶯餅が句材となって並ぶのは度のことなのだが、その日鶯餅と言ってお皿にあったのはちょっと変っていた。それは鶯色はしていたが、鶯とは見えない位太く大きく丸い饅頭。見ていて、ふと高等学校の頃よく話題になった、当時フランスで起った絵画運動、ピカソ等のキュービズム、マチス等のフォービズムが頭を過った。そして初案「鶯餅にもピカソ流マチス流」次案「鶯餅にもキユービズムフオービズム」最後にこの形となって面白くなった。(『沙羅紅葉』平成十二年) 鶯餅がまたれる季節となった。 橋の欄干にならんだ椋鳥たち。
by fragie777
| 2025-02-09 18:25
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