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1月25日(土) 水沢復堅(さわみずこおりつめる) 旧暦12月26日
蠟梅。 駒場公園にて。 俳人協会賞が発表となった。 以下の通りです。 第64回俳人協会賞 石田郷子句集『万の枝』(ふらんす堂) 谷口智行句集『海山』(邑書林) 第48回俳人協会新人賞 浅川芳直句集『夜景の奥』(東京四季出版) 桐山太志句集『耳梨』(ふらんす堂) 第39回俳人協会評論賞 小川軽舟著『名句水先案内』(角川文化振興財団) 村上喜代子著『大野林火論』(コールサック社) 第39回俳人協会評論新人賞 中本真人著『新潟医科大学の俳人教授たち』(ブックレット新潟大学82) ご受賞された皆さま おめでとうございます。 こころよりお祝いをもうしあげます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 目下、日本近代文学館で開催されている「三島由紀夫展」に行く。 井の頭線の駒場東大前でおりてすぐの「日本近代文学館」であるが、わたしは今回はじめて足を踏み入れたのだった。 駒場公園内に建てられており、「旧前田家本邸(重要文化財)」が隣接してある。 今回の「三島由紀夫展」は、三つの「マニア」による三島由紀夫の世界を展開している。 「ミシマニア(三島愛)」、「ビブリオマニア(書物愛)」、「ヤポノマニア(日本愛)」の「マニア」である。 それぞれにこのような説明がある。 「三島愛」マニアとは愛すること。「文」を愛し「武」を愛した三島は、「人」を愛する一人の人間でもありました。書簡、署名入り献本、名刺や絵葉書に書かれたメッセージの数々は、三島をめぐる人間関係の環を物語ります。 ミシマアイとは、そんな三島由紀夫を愛し、三島を想って新たな存在を生み出す私たち自身のこと。ミシマニアによって、三島の魂は時空を超えて輝き続けるのです。 「書物愛」ビブリオマニアとは書物を愛すること。三島由紀夫は生涯にわたって、自分自身の美しい本造りにも心血を注ぎました。装幀、挿画、本の重さ、手触りも、作品の芸術的完成とともに、大切な本の命なのです。 理想の造本は一人ではできません。三島は出版人や画家たちと篤い信頼関係を結び、時には進んで自ら写真の被写体ともなって、マルチ編集者として奔走しました。 「日本愛」1970年11月12日から17日までの6日間、三島由紀夫は池袋の東部百貨店で自身の展覧会をしました。会場は、「書物」「舞台」「肉体」「行動」の四つの河に分かれ、すべてが、「豊饒の海」は流れ入るように構成されました。 11月25日、三島や市ヶ谷の陸上自衛隊バルコニーで演説した後、総監室で自決します。それは三島由紀夫という存在全体の表現であり、ヤポノマニアの実践でもありました。 ちょっと驚いたのは、「書物愛」のコーナーで、わたしがかつて勤めていた出版社牧羊社刊行の三島の豪華本がいろいろと展示されていたことだ。その本は、勤め先の牧羊社の川島壽美子社長から見せて貰ったものもあり、また、三島が揮毫した「牧羊社」の字も展示されていてそれなども見せてもらっていたものである。三島由紀夫は達筆である。川島壽美子社長は、三島由紀夫や川端康成とも親しく、また、川島壽美子社長の夫君の川島勝氏は、講談社の「群像」の編集長でもあった。多くの作家を世にだした名編集者である。その川島勝氏と三島由紀夫との書簡のやりとりなども展示されていて、わたしにとってはおもいもかけず存じあげている方々をなつかしむことともなった。 美しい本をながめながら、やはり美しい本をつくっていきたいと改めておもったのだった。 「豊饒の海」シリーズもならべられていて、かつて購入した本であり、(多分高校生)それをどこかに逸してしまったことが悔やまれてなならい。 三島の自決については、大学の食堂で友人たちと食事をおえた時に聞いた。 今日の展示に、三島の「檄文」が貼られていた。 いろいろと複雑な想いがあるが、いまばそのことには触れたくない。。。 三島由紀夫はたいへん筆まめであった。 三島由紀夫展をみてより、お隣の「旧前田本邸」を見学することに。 →「旧前田家本邸」 素晴らしい洋館の部屋をめぐりながら、三島由紀夫の『春の雪』の舞台となった侯爵邸のことなどを思い起こし、 「松枝清顕の住んでたところもこんな風だったのかしら」なんておしゃべりをしながら屋敷めぐりをするのは楽しかった。
by fragie777
| 2025-01-25 20:45
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