カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
12月27日(金) 旧暦11月27日
仕事納めである。 ピカピカに磨かれたふらんす堂の床。 顔が映りそうでしょ。 「ああっ、そこ踏まないでください!」って、わたしは邪魔をするばかり。 バランスボールはすべて上にあげて。。 歯医者さんへ寄って、出社したらわたしの抽斗がきれいに片付けられていた。 そんなこんなで、スタッフたちが忙しく立ち働いているなかをわたしはできるだけ邪魔をしないようにあっちに行ったりこっちに行ったりして、仕事をした。それでもまだやりきれていない。。。。 ふらんす堂の窓からみえる風景。 黐の木が切りたおされ、レストラン中村がなくなり大きなビルが建った。 おとなりのビルに、「大阪王将」というチェーン店が入った。 人気店らしく繁盛している。 テークアウトもできて、スタッフの文己さんは、餃子を買ったということ。 「どうだった?」と聞けば、 「案外、美味しかった」って。 悲しいお知らせがある。 2015年にふらんす堂から句集『間夜』を上梓された椎野順子さんが亡くなられた。 昨日、椎野さんが所属していた「澤」主宰の小澤實氏より教えていただのである。 昭和41年(1966)生まれであるから58歳。 余りにもお若い。 闘病をされていたということであるが、存じあげなかった。 句集ご上梓の時の若々しいお姿がうかぶばかり。 「精鋭俳句叢書」の一環として刊行された。 序文は小澤實。栞は宗田安正。 間夜や水に根のばすヒヤシンス 「間夜」ということばは、「万葉集」においてたった一度用いられた。それ以後の王朝和歌には一切用いられてなかった。そういうことばに命を与えて、自分のことばとして生かしなおしているのである。これはひとつの奇蹟といってもいいのではないか。(小澤實/序) 四十歳近くになり、右(上)の画期的な句が生まれた。〈間夜〉は古語で、恋人同士が次に逢えるまでに重ねなければならない夜のこと。椎野句は、その間夜を重ねるつちに毎日眺めている水栽培のヒヤシンスが触覚のように白い根を伸ばした、という。古語を見事に現代に蘇生。(宗田安正/跋) 雨の夜のわれ眠れずよ熱帯魚 月夜なり肌に染み込むアロエ水 乳液瓶冷ゆ掌にのせし乳液も こでまりのはなさよならをいはれさう 冷やかや抗癌剤の赤青黄 夏蝶や少女は父をかへりみず 烏賊吐きし墨立ちのぼる海の底 月の夜の降りくるものを待つ海底 ご冥福をお祈り申し上げます。 今日はこれからふらんす堂の忘年会である。 スタッフと助っ人の愛さん、そして装幀家の君嶋真理子さんをまじえての忘年会となる。 君嶋さんも東京にもどってきた。 会うのは何年ぶりだろう。 この休みの間に新刊の紹介をします。 玄関の脇の色紙を替えてみた。 後藤比奈夫先生からは、色紙をいろいろといただいている。 鶴の来るために大空あけて待つ 比奈夫 あたらしい年を迎えるのに相応しい一句だとおもいませんか? ![]() では、忘年会に行ってきまあす。
by fragie777
| 2024-12-27 17:59
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||