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12月19日(水) 浅草羽子板市 旧暦11月19日
今年は鳰(かいつぶり)が子どもを産んだということである。 ただ、その子どもを青鷺(あおさぎ)が狙って食べてしまうのだそうだ。 生き延びた子はいるのだろうか。。 四六判仮フランス製本カバー掛け帯有り 364頁 既刊句集4冊に「俳句日記」「『沈黙』以後」「補遺『鶴』投句時代」を加えた2443句を収録。ほかに句集解題、年譜、初句索引、季語索引を収録する。 編者は藤本美和子「泉」主宰。 藤本美和子さんは生前、師・綾部仁喜より託された思いを形にするべく、頑張って来られたのだった。 さきほどお電話をいただいた。 「全句集をつくるってこんなに大変だったとは、、、自分の仕事はほどんど出来なかった。」と藤本美和子さん。 綾部仁喜の忌日は、1月10日。なんとかそれまでには刊行をという思いがかない、ほんとうにホッとされた様子の藤本美和子さんだった。 寒木となりきるひかり枝にあり 綾部仁喜 石田波郷を師系とし、波郷の唱えた韻文精神を生涯かけてつらぬいた綾部仁喜の全句集。「や、かな、けり」の切れ字への信頼は揺るぎないものがあり、饒舌を排し、もの言わぬ俳句をめざしつつ、作品は深い余情を宿す。補遺として句集未収録の「鶴」投句時代の作品を収録。(帯より) また、あらためて紹介をしたいと思う。 共同通信発の新聞の浅川芳直さんによる「俳句はいま」の12月は、「師弟の良き相互作用』と題して、石田郷子句集『万の枝』と藤井あかり句集『メゾティント』がとりあげられている。 抜粋して紹介したい。 石田郷子『万の枝』、藤井あかり『メゾティント』が相次いで刊行された。藤井は石田の弟子である。(略) 石田は向日性をもつ作家と言われてきた。しかしこの句集では〈あなたには聞こえぬ亀の鳴きにけり〉〈赤い絵の掛けてありたる冬隣〉〈そこにゐるはずの人呼ぶ冬はじめ〉〈三椏や物置に闇ぎつしりと〉など明るさが陰翳を強調する。 藤井は、句集序盤で〈爽やかにさういふときもあると言ふ〉と詠んだ無邪気さが後半〈爽やかにいつでも旅立てるやうに〉と反転。〈雨傘の捨てどきにして夕桜〉〈死して得る名声のごとカンナ咲く〉〈秋水に真つ暗な顔映りゐる〉〈長き夜を誰かが迎へたる時効〉など「死」という大いなる主題が言葉の端々にのぞき、思いはときに〈手紙でもいい電話でもいい青葉雨〉の口語表現となってほとばしる。背中合わせのような2冊の句集に、師弟の良き相互作用を実感させられる。 ほかに、三村純也句集『高天』(朔出版)〈汀子恋ふ心に年を惜しみけり〉、福永法弘句集『氷』(角川文化財団)〈もう褒めてくれる師はなししぐれ寒〉。 今日、東京は初雪。 自転車で仕事場に向かおうとおもったけど、さすがにビビった。 車でむかう。 落葉松の奥も落葉松雪降れり 綾部仁喜
by fragie777
| 2024-12-19 18:21
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