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11月21日(木) 旧暦10月21日
![]() 次に来たときは美しい冬紅葉となっていることだろう。 朴の木もある。 無患子の木もあり、無患子の実がたくさん落ちている。 この草叢からは笹鳴がきこえた。 今日は波郷忌である。 そして、いみじくも石田波郷を師とする綾部仁喜の全句集を本日校了とした。 意図してそうしたわけではなく、校了にしたあと波郷忌であることに気づいたのだった。 波郷の韻文精神を抜きにしては、綾部仁喜は語れない。 この全句集の編者である藤本美和子さんは、「あとがき」にこう書いておられる。 「綾部仁喜は昭和二十八年、二十四歳で俳句を始め、石田波郷に師事。波郷門であることを生涯誇りとし、波郷の掲げた「韻文精神」を礎に後進の指導にあたりました。 平成二年、石田勝彦から第三代「泉」主宰を継承後は「俳句以外のなにものでもない俳句」「純粋俳句」を私どもに説き続け、実践に努める歳月でもありました。」 ふらんす堂からは石田勝彦編の石田波郷精選句集『初蝶』を刊行している。すでに品切れとなってしまっているのだが、感慨深い思いがしてその一冊を手にしてみた。 石田勝彦はこの精選句集を編むにあたって、解説でこう書いている。 「私は波郷の独創のもっとも鮮明に現れた句集として以上の四冊(『風切』『病鴈』『雨覆』『惜命』)を中心にしてこの集を編んだ。」 「『風切』の句の特長はなんといっても切字の多用とその高揚した韻文性にある、私は波郷俳句の独創性は『風切』から始まったと考えている。元禄俳句の古調の再現ともいわれるが、波郷の再現させたものは俳句の韻文性である。切字の多用によって新しい現代的な抒情を打ちだしたところに波郷俳句の独創がある」 今朝、千葉皓史さんからメールをいただいた。千葉皓史さんもまた、波郷の師系につらなるお一人である。 目下「ふらんす堂通信」で連載をしていただいている。 最近Zoom講演(文学の森社関連の)をはじめてされたという。そこでは「俳句と私」について講演されたということですこしご報告をくださったのである。 師である石田勝彦より「「俳句をつくるにあたって向こう三年間、石田波郷句集『風切』以外の句集を読むな」と教えられたこと、そして講演では、石田波郷の『風切』を中心に語られたこと。波郷の作品をヨーロッパにおこった芸術様式であるバロック様式との関連で語られたこと、そのことはすでに「泉」誌上で、「バロック論ノート」として発表されているということなどなど。 わたしはこの千葉皓史さんからのメールを大変面白く興味ふかく拝読したのだった。 「バロックと波郷」とは。。 朝のそんなやりとりのあとに、ここ数日読み込んでいた『綾部仁喜全句集』を本日とうとう校了にしたのである。 ああ、これで下版できる。。。 そして 今日が波郷忌であることを先ほど知り、 まあ、なんということ。 あまりの偶然に驚いてしまった。 俳句史をつらぬいて、師系は脈々と流れていく。 「や・かな・けりを疑つたことはない。なるべくものを言ひたくない者にこれほどうつてつけのものはない。」(『樸簡』あとがき」) 霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷 雪吊の中にも雪の降りにけり 綾部仁喜 「ほら」って見せて貰った無患子の実。
by fragie777
| 2024-11-21 18:48
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