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10月29日(火) 旧暦9月27日
白式部の実。 神代水生植物園にて。 「ふらんす堂通信128号」が出来上がる。 特集は、書きおろし特別寄稿で、坪内稔典句集『リスボンの窓』評を桐山太志さん、タイトルは「微笑の俳句」、および中嶋鬼谷句集『第四楽章』評を藤本夕衣さん、タイトルは「交響する『火』の記憶」。 「こわい俳句」は石田郷子さん。 池田澄子、大木あまり、小澤實の三者による「競詠七句」のお題は、「山」「菊」「花野」、それそぞれの俳人の「お題」への取り組み方がちがっていて面白い。 高遠弘美さんの「私のプルースト」は、師と出会うことの素晴らしさについて語っている。大学時代の師・岩瀬孝(こう)先生のことである。「ミザントロープ」から救ってくれた師であり、精神形成におおきな影響をあたえてくれた師であるということ。この岩瀬孝先生は歌人・水原紫苑さんとの交流もあったことが記されている。(恥ずかしながら不肖な学生であったyamaokaの卒論指導の先生でもありました)なつかしい先生のお姿の写真もあります。 岸本尚毅さんの「虚子研究レポート」は、「前原のふうさんについて」と題して虚子にまつわるエピソードであるが、幼馴染みの「ふうさん」という女の子の少し切ない話。 千葉皓史さんの「俳書遠近」は、鷹羽狩行先生への追悼をこめた「鷹羽狩行論」である。タイトルは「表現者の同時代性・或いはアール・デコの系譜」。いままでに語られなかった狩行論が展開する。 髙柳克弘さんの「現代俳句ノート」は、前回と引きつづき「加藤楸邨」である。やはり読みがふかく面白い。芭蕉の研究者である高柳さんゆえの読みの鋭さもあり、丹念な評である。 小野あらたさんの「毎日精進」は、スタッフ一同お腹をかかえて笑ってしまった。 河津聖恵さんの「破片と豊饒」は、「詩として読みたい三島由紀夫文学」である。今回は「豊饒の海」四部作のうちの「春の雪」である。わたしは大学に入る春休みにこのシリーズを知って、(装釘がすごく美しい)そのうちの『奔馬』を友人にプレゼントをしたことがある。今回文庫本でこのシリーズをそろえて目下読み進んでいる。 コラムは「最近買った”こころときめくもの”」それぞれがどんなグッズにときめいたか、楽しみに。 松山市の版元「マルコポ・コム」発行の「100年俳句計画」11、12月号を送っていただく。 松山出身の山下きささんの句集『年木』が、「はいくの本棚」に書影つきで紹介されている。 評者は門田なぎささん。抜粋して紹介したい。 「椋」会員 山下きささんの第二句集。 里山の風景が広がってきて、懐かしさの詰まった句集である。 青みかんたわわに漁の休みなる 旅に出ぬ月日の過ぎてレモン咲く 家毎に年木積みある川ほとり 何気ない暮らしの中にあたたかな視線で言葉を掬い取っている句集でした。 改めて、日々の暮らしの積み重ねを大切にしようと思いました。 お客さまがおひとり見えられた。 中戸川由実さん。 俳誌「残心」の代表をされており、俳人・中戸川朝人のご息女である。 目下、第二句集の製作をおすすめしており、今日は装釘の打ち合わせに来られたのだった。 担当スタッフのPさんが、対応。 打ち合わせが終わったあと、中戸川朝人先生のお話などすこし伺う。 わたしにとっては懐かしい俳人の方である。 お父さまの編集のお手伝いをしながら、いつしか俳句をつくるようになられてその魅力にすっかりとらわれてしまったという中戸川由実さんである。 俳人・中戸川朝人は、大野林火の師系につらなる俳人であり、林火をこころから敬愛されていたという。 由実さんはそんな林火ひとすじのお父さまを見て来られたのだった。 中戸川由実さん。 白髪がおしゃれに染められていて、素敵な方である。 横浜からふらんす堂まで車でおいでになった。 車の運転が大好きでいらっしゃるとのこと。 車の運転がへたくそなyamaokaはとても羨ましい。
by fragie777
| 2024-10-29 18:24
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