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10月14日(月) スポーツの日 旧暦9月12日
井の頭公園にて。 午後より仕事場で仕事。 ゲラや装釘のラフイメージを著者の方へおくったりした後、「ふらんす堂通信182号」のゲラを読みはじめる。 池田澄子さんが競詠七句で、「千代見草」という季語を詠んでおられる。 はじめて知る花の名前。 いったいどんな花なんだろう。 興味津々で調べたところ「菊」の別称であることがわかった。 「千代見草」とは、菊の別称。 菊は不老長寿や長寿延命の意味をもつ植物です。 「千代」は、千年や非常に長い年月のことを表す言葉で、また千代見草は、「千齢見草」と表記されることもあり、不老長寿の意味をこめて「菊」にその名が付けられたのではないでしょうか。 そうなんだ。。。 知ってました? さすが池田澄子さん。 「菊」は大木あまりさんが出されたお題。 じゃ、あまりさんはどんな句を詠まれているのかと、ゲラをめくったところで携帯が鳴った。 なんと、大木あまりさんからだ。 しばらく大笑いをしながらおしゃべりをする。 あまりさんとの電話は大笑いをすることが多い楽しい電話だ。 しかし、 「いま、あまりさんのゲラを読むとこだったんです」って言おうと思いながら、とうとう言えずに電話はおわった。。。 新聞の記事を紹介したい。 毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」。12日から13日付けのもの。 12日づけは、坂田晃一句集『耳輪鳴る』より。 月光の海の道なり歩かうか 坂田晃一 「かつて何年間か、十三夜前後に琵琶湖の西岸で月見をした。湖面の月光の道をまのあたりにして、ボクも歩きたい誘惑にかられた」と坪内さん。きっと美しい道なのでしょうね。わたしはまだそういう経験がないなあ。。 13日付けは、坂本宮尾著『竹下しづの女の百句』より。 月代は月となり灯は窓となり 竹下しづの女 「時空の変化を具体的に鮮明に表現した秀句だ」と坪内さん。しづの女には「月」を詠んだ句も多い。〈子といくは亡き夫といく月真澄〉〈月光をひたとそがひに寝沈めり〉〈母の道古今貫く月真澄〉〈絶つべきの愛情は絶つ利鎌月(とがまづき)〉などが本書で鑑賞されている。 14日付けは、矢島渚男さんの俳句より。 この径にふつと消えたき野菊かな 矢島渚男 矢島渚男さんにとって、野菊はことのほか心をよせる花なのではないか。〈戦争がはじまる野菊たちの前〉(精選句集『野菊のうた』収録)という句もある。坪内稔典さんもお好きなのだ。「ボクは今、机上の一輪挿しに道端の野菊をいけている」と。想像するだけでうっとりとしてきます。 この日、しばらくの時間を野菊のかたわらでぼんやりと過ごす。
by fragie777
| 2024-10-14 18:37
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