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8月19日(月) 後の藪入り 旧暦7月16日
一瞬美しい裏側を見せた。 「あれっ。空蝉?」ってHさんが手に乗せた。 昼間、高橋睦郎さんにお電話をいただいた。 岩田奎さん執筆の『田中裕明の百句』のことである。 「とてもいいですね。田中裕明の句には、謎がある。その謎は田中さん自身も分かって作っていたわけではないんだと思うんです。その謎に岩田さんは、迫っています。もし彼(田中さん)が生きていたら、『ああ、そうやったんや』なんて言ったかもしれませんね。」 「岩田奎という人は言葉がこまやかで繊細、しかし大胆なところもあって、優れた文章家であるとぼくは思いました。「水涸れて」の句や「金沢のこと」や「たはぶれに」などの鑑賞は見事であると。ぼくが岩田さんの年齢のときにこんな文章が書けただろうかとおもうと、恥ずかしいくらいです」と。 そして、新刊の矢島渚男句集『何をしに』についても、 「いい句集を出されましたね。いやいや矢島渚男という俳人の幅の広さを見せた句集であると思います。興味の幅は古典からはじまり文芸全般に渡っています。いま、こういう俳句をつくる俳人はいないのではないでしょうか。」 前々から高橋睦郎さんは、矢島渚男という俳人を評価しておられたが、その思いを今回の句集でさらに強くされたようだった。 「ともに刊行になった宇多喜代子さんの句集『雨の日』(角川書店)もとても良かった。先日、宇多さんに会いに行ってきたんです。」と高橋さんがおっしゃるので、 「宇多さん、お元気でした?」と尋ねると、 「ええ、お元気でした。ぼくが会いに行ったことをいとても喜んでくださいました。」 最近お目にかかることもなかったので、お元気なご様子を伺ってわたしはホッとしたのだった。 仕事をしていたふとしたはずみに、スタッフのPさんより。 「ブラウス破れてますよ、脇のところが……」と。 「あら、いやだ、本当?」と左脇をみたら見事に破れていた。 腕をあげない限り、わからないからいいけど、ショックである。 気に入っていた麻の白の長目のワイシャツだった。 もう10年くらいは毎年着ている。 10年も着たのだから、いいか。。 腕のところなどよく見れば赤い染み(ボールペンかなにか)などあって、着古した感がある。 とうとうこの白シャツとお別れすることになるのか。。。 遠のく海。。。。。
by fragie777
| 2024-08-19 19:21
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