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10月10日(火)
写真は矢川で咲いていた秋明菊。 朝、出社するとドアのところに製本所から届けられた本がドサッと積んである。ははあ、もういつもの赤帽さんが運んでおいていったらしい。本日出来上がった宮川みね子さんの句集『宴』をはじめ再版の『食の一句』やら、『季語別今瀬剛一句集』やらかなりの量。ふらんす堂は男手がないので、これらをみんなでわっせわっせと倉庫や仕事場に運び込むのである。伊藤第三ビルの102号室がふらんす堂の仕事場で、伊藤第二ビルの101号室だったが倉庫になっていて、そちらとこちらを往復しながらの仕事なのである。スタッフの川口の夢はこの仕事場と倉庫がもっと近くになればなあということ。むかしは倉庫を遠くに借りていたことを考えればいまはずっと便利になったのであるけれど、それでも台車をもっての日々の往復は辛い。ましてや雨の日などなおさらのこと。 それが突然、仕事場の102号室の上の階の202号室が引っ越しで空いた。わたしたちはにわかに色めき立って、よし、ここを借りようと川口と私で不動産会社に大威勢で乗りこんだ。「下のものなんですけど、上の階も是非にお借りしたい!」と申し入れると、不動産屋さんの反応はあまり芳しくない。「……、いやあ実は大家さんがあくまで住居としてお貸ししたいという主旨なので…」「ウーム、………」私たちの前に突然大きな岩が立ちはだかってしまった。「きれいに使いますから、できればなんとか」ということで大家さんに申し入れをしてもらうことに。数日経って返事がきた。 「やはり、大家さんとしては住居としてお貸ししたいということで、どうしてもということであれば、お家賃を高くするならということですが」ガーン!……家賃をこれ以上あげられたら絶対駄目! 泣く泣く、川口もわたしもあきらめたのであった。 今日出来上がった宮川みね子さんの句集はフランス装の函入り。函は合紙にして、瀟洒な美しい仕上がりとなる。
by fragie777
| 2006-10-10 18:27
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Comments(4)
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Daxiongmao
at 2006-10-10 19:10
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初めての就職先は、中国貿易の会社でした。天津事務所に社長が、東京は私と先輩の二人。ビルの管理人室に間借りのため、狭くて壁に身体を擦るので「白い服が着れる部屋に移りたい!」と若かった私はブーブー。因みに苦労を共にしたこの先輩、今や芥川賞作家で大活躍です。そう、大物は満たされない環境から出る!!(但し1名のみ?)
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fragie777 at 2006-10-10 23:19
ええっ、先輩って誰なのかしら?? 職業柄ちょっと気になるわあ…。それにしても管理人室に間借りとは! うら若き乙女があまりにもお気の毒。そのあと国領に移られたのかしら…。思いもかけないご縁(?)に、感慨深いものがあります。
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Daxiongmao
at 2006-10-11 09:46
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会社の大改革期。やりがいがあったし、人に恵まれて素晴らしき日々でしたよ。2年半後、社長&先輩よりBig surprise presentあり。私が休暇明けに出社したら、同ビル内の広い部屋に事務所が引越していたのです!あの感激、今でも鮮明に・・。先輩がダレカ?は次回お会いした時までのお楽しみ~。
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fragie777 at 2006-10-11 19:30
ああ、誰だろう? わたし今月は週末がちょっと忙しく、お会いできるの、多分ちょっと先になってしまうかも…。それまであれこれ推理してみますね。(Y)
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