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![]() 悲しいお知らせがある。 俳人の鷹羽狩行先生が亡くなられた。 俳人協会よりさきほどお知らせいただいた。 5月27日、老衰のため亡くなられました。享年93。 とあり、ああ、もう93歳になられたのか、、、と、改めておもった。 俳句から遠ざかられてより、お会いすることはかなわなかったが、 わたしにはいつも若々しい鷹羽狩行先生だった。 編集者時代からお世話になり、ふらんす堂をはじめてからもずっと応援をしてくださった。 ずいぶん叱られた。しかし、有り難い叱責だった。 鷹羽狩行先生 ご冥福をこころよりお祈り申し上げます。 そして感謝でいっぱいです。 あぢさゐや一の灯はわが書斎の灯 鷹羽狩行 あぢさゐや哀歓はもう口にせず 〃 阪西敦子句集『金魚』が第2回稲畑汀子賞句集部門の奨励賞を受賞され、句集を担当したPさんがはせ参じました。 以下はPさんのレポートです。 開会のご挨拶をする岩岡中正会長 お忙しい中、全国からお集まりいただきありがとうございます。 時間が経つのも早いもので、汀子先生が亡くなってから大分経ちます。 その一貫として、花鳥諷詠季刊誌をより良く刷新し、また稲畑汀子賞を設けて社会的に訴えていく、あるいはメディアに発信していくということをこれまで以上に行っていきたいと思います。 伝統俳句協会が日本の俳壇に、文化に、どう寄与できるかというのが「公益社団法人」の目的ですから、どういうことが貢献できるのか、また国際化ということにも力を入れています。 今は分断の時代になっています。 どうやって人と人とをつなげるか、国境を越えるかという問題もあります。 「存問しあう協会」を作っていきたいと思います。 そのためには作句力、生産力、文学力も必要ですが、同時に発信力も身につけなければ新しい、協会として社会的存在として不足があるのではないかと思います。そういった意味でもがんばろうと思いそういった動きも始めております。 今日のシンポジウム「芸」というテーマですが、伝統俳句協会は技、芸ということの蓄積を重ねて来たつもりです。そういうものを若い世代の方にご披露いただいて俳句の世界・文学の世界に伝統俳句協会が少しでも貢献していきたいと思います。 授賞式の前にイベントとしてミニシンポジウムが開かれました。 「芸としての俳句」をテーマに、 (右から)司会・井上泰至氏 パネラー・和田華凜氏・木暮陶句郎氏・長谷川槙子氏 の3名で語り合いました。 和田氏の夜半から続く「諷詠」継承者としての「芸」、木暮氏の陶芸家芸術家の視点からの俳句の「芸術」への昇華、長谷川氏の教育者の視点から作句を捉えたときの俳句の在り方を、それぞれの立場にたって語り合う有意義なシンポジウムでした。 「人間は因縁を切り離して突然新しいものはできない」という虚子の言葉を引いた長谷川さんの言葉はとても印象的でした。 ![]() 『鷹のつらきびしく老いて評伝・村上鬼城』で 第二回稲畑汀子賞奨励賞評論部門を受賞された吉井いくみ氏 この度は素晴らしい賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。 私はまだ勤めていまして、なかなか書く時間がなかったのですが、コロナがあって家に引きこもる時間ができました。本来であれば仕事をしなくてはいけないのですが、家で仕事と俳句の勉強をしながら執筆いたしました。なかなか今は時間がなくて新しいものは掛けないのですが、これからも「出会いとご縁」を大切にしながらしっかりとやっていきたいと思っております。 『金魚』にて第二回稲畑汀子賞句集部門奨励賞を受賞された阪西敦子氏 このような賞をいただきまして本当にありがとうございます。 『明易』にて第二回稲畑汀子賞を受賞された安原葉氏 ただいま思いも寄らないびっくりぽんな第二回稲畑汀子賞をいただき光栄に思います。 汀子賞の他に、第35回日本伝統俳句協会賞・第36回花鳥諷詠賞の授与式も行われ、とても華やかな一日でした。 明日のこのブログで、「柿本多映句碑」と三井寺の写真をアップします。
by fragie777
| 2024-06-10 18:40
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Comments(2)
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日本伝統俳句協会・稲畑汀子賞授賞式の模様をありがとうございます。稲畑汀子先生を偲び私の宝明易や花鳥諷詠南阿弥陀 虚子の句に触れることが出来ました。いつもフランス堂日記をありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。 鹿児島県垂水市牛根麓454 山元通章 2024.6.11
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