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5月20日(月) 小満 旧暦4月13日
国立・谷保に咲いていた卯の花。 いままさに盛りである。 卯の花の咲く森。 卯の花や彳む人の透き通り 麦 水 卯木の花は種類が豊富だが、その多くは白い花だ。 しかし、 箱根卯木のみは、紅色を基調としてグラデーションの美しい色合いの花をさかせる。 ほかの卯木の花がもっているような野趣はない。 ご近所の丸池公園に咲く箱根卯木。 お行儀のよい端正さがある。 卯の花は日をもちながら曇りけり 千代女 今日の毎日新聞の朝刊の髙田正子さんの連載コラム「出会いの季語」は、第15回田中裕明賞のことにふれている。 タイトルは「青と赤の受賞句集」。抜粋して紹介したい。 (略)今回特筆すべきことは、受賞句集を2冊としたことだろう。図らずも表紙のデザインの青と赤、具象と抽象が示す通りに内容も対照的で、並べれば双方の個性が際出つ。点数で割り切ることができなかった次第。 論文へ註(ちゅう)ひとつ足す夏の暁 浅川芳直 電灯のひそかな異音さくらの夜 〃 浅川さんの『夜景の奥』は青の句集。5歳で俳句を始めた若者の、繊細にして強靱は来し方の歩みは、十分に未来を予測させてくれる。 水たまりわつしやんと踏み割れば夏 南十二国 また使ふからだよこたへ三尺寝 〃 南さんの『日々未来』は赤の句集だ。40代の男性とのことだが、その天衣無縫さに驚かされる。秋の授賞式兼吟行句会がおそろしく楽しみである。 第十五回田中裕明賞の授賞式は、会場捜しに難儀していたが、あるいは、いや、きっとふらんす堂のある調布市の仙川の街の一角になりそうである。 仙川には武者小路実篤公園があり、吟行の場としてはいいと思う。 小石川後楽園の広大な庭と競べれば、それは勝負にならないけれど、武蔵野の面影を色濃くする雑木林風の庭となっておりわたしは好きなところである。 お殿様の庭と昭和の文豪の庭の趣味(?)の違いは歴然とある。 土日は武者小路邸も開放して中をみせてくれる。 奥にはよく整理された記念館もあり、録画公開もしている。 仙川にいらしたら一度は訪ねて欲しいところではある。 会場もどうにかさだまりつつある。 冊子つくりも必死ですすめている。 しかし、あくまで小さな版元のゆえ、本来の仕事をしながらの頑張りであるので、こころをゆるやかにして待っていてほしい。 今週はバタバタと忙しくなりそうである。 咲き始めたわが家の令法の花。
by fragie777
| 2024-05-20 19:19
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