カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
4月15日(月) 旧暦3月7日
とうとう「岡本眸全句集」を下版した。 最終確認をして、印刷屋さんにわたした。 この全句集には、西村和子さんと長谷川櫂さんが栞文をよせておられる。 その栞も確認、あとは栞の用紙と刷り色を決めるのみ。 用紙は、淡いブルーにして、刷り色を墨(スミ)にするか、 それとも用紙は白にして、墨色を色にするか、 当初はどちらかを考えていた。 で、全体の装釘との兼ね合いをもう一度確認し、 さんざん迷ったその結果、用紙はNTラシャのスノーホワイト(この用紙は定番といってもいい)にスミ刷りをすることにした。 仕様書にそう書き記し、メールで印刷屋さんにおくった。 で、 その後15分後にやはり、それで良かったのか気になった。 たしかに白の用紙にスミ刷りはストイックで清潔でいい。 全句集の装釘に知的におさまる。 (じつは本作りで、こんなふうなことをあれこれ考えるのがわたしは大好き) でも、な…… っていう声がわたしの中でする。 全然問題ないじゃない、って思うのだが、 それでも、なにかに拘りたい。 で、 ふっと思ったのだ。 ああ、 フランスの伝統色の Blue amèe de l❜air (フランス空軍のブルー)でいこうって。 かぎりなく、かぎりなく黒に近いのだが、ふらんすの伝統色において黒(Noir)とははっきりと区別をしてある色である。 わたしは文字の刷り色にどうしても「青」を加えたかったのである、 しかし、濃紺では青すぎるのだ。 黒でいいのだが、そこにほんのわずかな「青」を感じてほしい。 ということで、「 Blue amèe de l❜air 」を思い出したときは、まさに我が意を得たり、という気持ちだった。 ちなみに、 ここにその色を紹介します。 上にあるのが黒(Noir)、下のがフランス空軍のブルー(Blue amèe de l❜air ) 色の解説にはこう書かれている。 「フランス空軍のブルー=繊細な斜めの畝を表すサージのフランス空軍のユニフォームの色」 栞をひらくとき、そこに刷られている色が単なる墨色ではなく、フランス空軍のブルーっておもっただけで、ロマンがありません? わたしはこの色で刷ってもらおうって決めたとき、とても幸せな気分になったのだった。 本作りのたのしさの一つである。 ええっ? どこがブルーかって、 黒にしか見えないって、、、、 ううん、 じいっとみてごらんなさいませ。 心静かに。 そう、 ほら、 しずかにかすかにブルーがみえてくるでしょう。 見えない人は、心の修行があと一歩かな。。 いや冗談です。 ![]() 実際の『岡本眸全句集』の出来上がりまで、はやくて三週間。ゴールデンウイーク開けになってしまうと思います。 もう少しお待ちくださいませ。
by fragie777
| 2024-04-15 19:48
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||