カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
3月22日(金) 旧暦2月13日
野良猫に会った。 久しぶりである。 いい面構えだ。 ほれぼれする。 目下、百句シリーズの「竹下しづの女の百句」の原稿を読んでいる。 執筆者は坂本宮尾さん。 俳人であり、杉田久女の研究者としてもよく知られている。 竹下しづの女といえば、あの「須可捨乎(すてちまおか)」の句をすぐ思い起こすが、わたしもそれしか知らなかったのだが、ほかにもいい句がたくさんあることを知らされたのだった。俳句をにおいて、あるいは生き方としても非常に意識的な女性であり、理性的な印象をあたえるが、その一方散文や手紙からうかがい知れるしづの女は、「親しみやすく、肝っ玉母さんともうべき情の深い女性であった」と坂本宮尾さんは解説する。俳人としてのしづ女、生活者としてのしづの女、波乱に富んだ人生をみつめつつ坂本宮尾さんは、俳句をとおしてそのしづの女の全貌に迫っていく。魅力ある一冊になると思う。 21日づけの毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、鍵和田秞子の一句である。 これはもちろん『鍵和田秞子全句集』に収録されている。第9句集『濤無限』より。 竜天に登るわたしは靴を履く 鍵和田秞子 「竜天に昇る(登る)」は春分を指す季語だが、今日の空にはまだ昇り遅れた竜の姿があるかも。」と坪内さん。坪内さんは、〈龍天に昇る肩にはサロンパス〉とかつて詠まれたとか。 その坪内稔典さんの新句集『リスボンの窓』が好評である。 この句集については、来週にこのブログでも紹介したいと思うが、この句集、装釘も美しい。 今日、担当のPさんに坪内さんよりメールをいただいた。 「一番人気は表紙、2番目はあとがき、そして俳句です。ふふふっ。」 いかにも坪内さんらしいお言葉。。。 SNSでも、句集についていろいろと話題になっている。 詩人の一色真理さんが、素敵な評をされていた。 ご了解をいただいたので紹介しておきたい。 痛切な孤独。 そして「にんじん」 興味深い評である。 この日、別のところでも野良猫にあった。 世話をする人がいて、外猫としてかわいがられているのかもしれない。 しかし、人間を警戒していた。。。。 二匹の猫に出会うなんて、この日はついていたな。。。。
by fragie777
| 2024-03-22 18:01
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||