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3月15日(金) 菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 旧暦2月6日
仙川のコガモの番い。 仲のよい鴨である。 こちらはヒドリガモのメス。 コガモもヒドリガモも、まもなく帰ってしまう。 この日、川鵜もいた。 ハンターの目をしている。 ジョウビタキ(♀)がいるとは珍しい。 うららかな春のはじまり。 自転車で仕事場へ。 今日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、小川軽舟句集『俳句日記2014 掌をかざす』より。 春蘭や岳父と丈母相寄れる 小川軽舟 「岳父は妻の父、丈母は妻の母。シュンランの花のようすから岳父、丈母という言葉が浮かんでこの句になったか」と坪内さん。 ところでこの句集『掌をかざす』は、2014年の刊行である。ということは、10年前! もうそんなに年月が経ったのか。。。そのことに驚いている。 もう一つ、新聞記事を紹介したい。 少し前になるが、2月23日付けの南海日日新聞の文化欄にて、築秋雄詩集『漂流詩人の唄』が書評にとりあげられている。 評者は詩人の仲川文子さん。 タイトルは「魂の叫びが聴こえる」。抜粋して紹介したい。 「打ちのめされた果てに残るものこそが自分にとっての詩とするならば、恐れずリングに向かうのみ。」 そして中原中也の言葉を引用した書きだし。 昨年11月に刊行された詩集『漂流詩人の唄」。著者は築秋雄氏。シンガー・ソングライターとして活躍中だが、初めての詩集だという。(略) 詩のジャンルの中でも築氏の詩の特徴は、シラブル(音節)が整えられ、すぐに曲をつけて歌えるような形式になっていること。 最後に詩人・築秋雄は、島唄の世界と融合する。これは必然なことだと言えるだろう。 『飛翔のテーマ」「アサバナロック」「今日ぬ誇らしゃ永遠にあほらしたぼれ」 これらに表現される独自のメッセージは、繊細な精神とは裏腹に、現実を乗り越えようとする力強さが感じられる。 生まれ育った奄美の常緑の山々や海。そして白い砂浜。いつ、どのような時も、無償の愛を注いでくれた家族。 今後の活動は、そのもろもろに歓喜の唄を届けることが望まれるだろう。 そのことが自身の喜びにつながることを信じて。 『漂流詩人の唄』 定価≠2500円+税 漂流詩人の唄 街を蹴け って 大空に舞い上がって 雲を吐いて カリオペにくちづけして ペンを持って 目を閉じて 風を待って 夢から夢へ彷徨(さまよ )うホメロスみたいに 生きるのさ! ラジオ消して 窓の埃ほこりを払って 道をつくって ミノタウロスを殺して ペンを持って 目を閉じて 波を待って 夢から夢へ彷徨うホメロスみたいに 唄うのさ! 人は俺を 漂流詩人と呼ぶ 人は俺を 哀れな負ル ーザーけ犬と呼ぶ だけど俺は ペンを持って 世界を砕いて 夢から夢へ彷徨うホメロスみたいに 叫び続けるのさ! 街を蹴って… 雲を吐いて… ラジオ消して… 道をつくって… 仙川にはもう菜の花が咲いていた。
by fragie777
| 2024-03-15 18:22
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