カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
2月28日(水) 旧暦1月19日
四十雀(シジュウガラ) 脚に何か大事そうにはさんでいる。 食べものだ。 脚でおさえて、つつきながら食べている。 赤いレターパックを投函すべく地上におりた。 日ざしはあかるくあたたかだ。 風は? 今日はずっと頬にやさしい。 二月もあと一日でおわろうとしている。 二月という月はどこか愛おしい。 今日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は守屋明俊句集『旅鰻より。 春の雪とんとんとんと落しけり 守屋明俊 「『とんとんとんと』という表現がいいなあ」と坪内稔典さん。 春をむかえたこころのはずみが伝わってくる。余裕も感じる。 突然のお客さまがあった。 歌人の河路由佳(かわじ・ゆか)さん。 歌人百首シリーズの「土岐善麿(とき。ぜんまろ)の百首」の執筆者である。 今日、担当のPさんのメールにお原稿をいただいたのであるが、校正のための資料をお願いしたところ、 自転車に乗ってとどけてくださったのだ。 ふらんす堂のご近所にお住まいだったのである。 すこし前に河路由佳さんは、この百首シリーズで「土岐善麿」に取り組みたいとお申し出てくださっていたのだった。 お話をうかがえば、土岐善麿、これ命というくらい善麿が好きで、土岐善麿を顕彰したいという思いがつよい人である。 今日はお目にかかって土岐善麿について、Pさんとともにじっくりとお話をうかがうことができた。 日本語教育に携わっておられる河路由佳さんは大学で教鞭をとられている。 河路さんがおっしゃるには、土岐善麿は歌人であることのみならず、言葉に関するあらゆるジャンルで出会う人物であるということだ。 中国語、ローマ字、お能、国語教育、小説、詩、翻訳(ロシア文学など)、そして短歌、とその才は多ジャンルにわたって発揮されている。漢詩の訳などは、教科書にも採用されている。 そして短歌歴は80年におよぶ歌人であある。 その膨大な短歌の数からの百首となった。 はじめて知ったのであるが、3行の短歌というのは石川啄木から始まったのだと思っていたが、いやはやそうではなく、土岐善麿において始まったということ、それを知った啄木が3行の短歌をつくるようになったとか。 しかも善麿においては、3行の短歌は当初まずローマ字で書かれていたとか。 河路さんの善麿を語る言葉はつきることがない。 心の底から善麿に心酔しておられることがわかる。 この「百首シリーズ」をさきがけにして、さらに善麿の顕彰にはげまれたい思いがある。 河路由佳さん。 「このシリーズで善麿に取り組むことができるのは何よりもうれしいことです」 と目を輝かせながら、なんどもおっしゃったのだった。 明日は新刊紹介をします。
by fragie777
| 2024-02-28 19:19
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||