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2月25日(日) 旧暦1月16日
春寒の一日となった。 しかも雨が降っている。 こういう時は家であったかくして過ごすにかぎる。 猫柳。 こんな赤い色の猫柳はいままで見たことがない。 名栗川の土手でみつけた。 赤芽猫柳(アカメネコヤナギ)というらしい。 猫柳をはじめて見たという人間もいて、しっかりと触っていた。 この名栗川の土手でみつけた。 わたしはもう何べんもここを入ったり来たりしているのに初めて気づいた赤芽猫柳。 静けさが支配している名栗川。 夏には螢が行きかう。 一瞬、太古に戻ったかのように思わせる何かがあって、好きな場所である。 今日の朝日新聞の阪西敦子さんによる「俳句時評」は、「創作の原動力」と題して二冊の句集をとりあげている。 岩田奎句集『膚』(ふらんす堂)と佐藤文香句集『こゑは消えるのに』(港の人)。 抜粋して紹介したい。 句集『膚』については、 書名は「事物の表面にある、ありのままのグロテスクな様相を写しとること」への思いを含む。〈逃水をいふ唇の罅割れて〉は、捉えどころのない逃水の発生を伝える人の唇の罅割れに焦点を当て、との瞬間が確実に存在したことを言い留める。 句集『こゑは消えるのに』については、 この句集は一年間のアメリカ滞在期間の作品をまとめたものだ。〈誰かに語って聞かせるほどでもないこと」を受け止める俳句という器が、海外での創作に適したという。タイトルとなった句〈こゑで逢ふ真夏やこゑは消えるのに〉は、行き交う声によって表される生命力旺盛な夏にすでに兆す衰退を描き出す。 そして、 事物のありのままや、ささやかさに価値をおく創作は、これまでも俳句が続けてきたありかただ。その魅力を知り、その原動力として進む二人。次の創作が待たれる。 阪西さんも時評で触れておられたが、ほぼ同時に上梓された佐藤文香さんの詩集『渡す手』(思潮社)が今年度の中原中也賞に選ばれた。快挙である。 そのこともお祝いを申し上げたいと思う。 時評を担当されている阪西敦子さんの句集『金魚』も間もなく出来上がってくる。 この句集の制作についても佐藤文香さんの尽力に負うところが大きい。 待ち望まれた句集である。 お楽しみに。。。。 山雀亭。 素敵な一角であるが、ここで石田郷子さんが寛いている姿を見たことがない。
by fragie777
| 2024-02-25 20:19
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